【子育て論】子供の話は「話をしたくなる聞き方」で聞いてあげよう

子育て

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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親は、子どもに「どんなことでも話してほしい!」と思うものです。家事をしていようが、睡魔に襲われていようが聞いてほしい欲が強い生き物です。
「忙しいときは聞いてあげられない」「何回もしつこいなあ」なんて思ってしまうものですが、もしかしたらその態度が子どもの「話そう」という気持ちを遠ざけていることも……。子どもの本音ときちんと向き合える、対話の心構えを皆さんに紹介できればと思います。

なんでも話してくれていますか?

小さいころは「聞いて聞いて!」と話してくれたけれど、だんだん親に「話しにくいこと」も出てきます。悩みや困りごとを自分で考えて解決したり、友達や先生など親以外の大人に相談できるようになったりするのも成長ですが、『ママやパパに相談してもだめかな』なんて思われてしまうのが、いちばん寂しいですよね。

子どもは『聞いてくれる』という土台があれば、どんどん話してくれます。でも、話してもわかってくれなかったり否定されてばかりでは、大人だってその人に話すのは嫌になるものです。こんなふうに、自分の意見は置いて、子どもの話を『ただ聞く』ことができていないケースは、実は多いものです。

すると、子どもは親に話すことをあきらめてしまいます。話してくれないから、親は子どもが何を考えているのかわからない……。

「親の聞き方しだいで、親子関係は大きく変わります」

まず、日ごろの対話から「聞き方」を見直してみるのも必要かもしれません。

子どもが話したくなくなる聞き方7選

1)とにかく否定「却下系」

「僕、足が遅いんだ」と聞いて「そんなこと言わない!」と相手の悔しさを瞬時に却下。『でもさ、練習すれば大丈夫!』なども同様です。ここは注意すべき点ですね。励ますつもりが、ポジティブの押しつけになってしまうことも。まずは、相手の痛みを素直に受け止めてあげることが大事です。
とりあえず真っ向から否定することなく、まずは「そうなんだね」と受け入れてあげることが大事です。その後に他の案を提案したり、一緒に解決策を考えてみるということを試してみてください。意外に素直に聞き入れてくれるし。結果、子供はポジティブな気持ちに切り替われるはずです。

2) この子はこういう子「決めつけ」
「この子は内気だから、大人数は向いてない」という具合に、自分の思いこみが正しいことを前提に話を聞いてしまいます。「人は『確証バイアス』といって、自分の決めつけをもとに、聞きたいことだけを無意識に仕分けています。思いこみを取り払うことを意識しましょう。
親の狭い価値観で子供のフィールドを閉ざしてしまうことだけは絶対あってはならないことです。本人がやりたいと思うものがあるのであれば、可能な限り挑戦させてあげることが大事です。

3)頼んでないのに「勝手にアドバイザー」

「こうしてみたら?」「パパならこうやるな」と、ついつい助言をプラス。子どもの気持ちより『自分の言うことを聞いたほうがいいよ』という大人の気持ちが優先してしまうのです。似たタイプで、子どもの話をつい勉強につなげてしまう『教えたがり』タイプも。
「パパならこうするけど、自分ならどうする?」と最後の決定は子供に託せるようバトンを返してあげてください。

4)過剰な反応がつらい「おおげさ系」

小さなことでも「すごい!」「天才!」など、いちいちオーバーなリアクションは逆にプレッシャー。同じように、先生の文句を話したら、ママが先生に対して怒りだしちゃった……なんてことでは、うっかりグチも言えません。
これは難しいですよね。。。
褒められて嬉しいから次も頑張ろう!というのとは逆にプレッシャーを与えてしまうことも。。。
ここは私も父親としてはかなり難しさを感じています。

5)聞いてるようで聞いてない「おざなり」

話しながら、相手に対して「あ、右から左に流しているな……」と感じたことはありませんか? たとえば、なにか作業をしながら『へえ~』と心のこもらない相づちを打ってもかんたんにわかるもの。子どもの話に、誠実に耳を傾けたいですね。
スマホをいじっていて話を聞けるのならスマホをいじるのやめてあげてください。どうしても手が離せない状態なら「ちょっと今お話聞けないから、後でもいい?」と言ってあげてください。

6)いつの間にかすり替える「ハイジャック」

「パパもそういうことがあったよ」といった経験談は、話の例えとしてとてもわかりやすいもの。でも、子どもの話を乗っ取って『私の場合』がメインにならないように気をつけましょう。大切なのは、子ども自身の『聞いてもらいたい』気持ちを満たすことなのです。
仕事をしていても「お前の話なんか聞いてねえんだよ」って思うことありますよね。それと同じです。

7)話さなきゃよかった「お説教」

「今日、体育の帽子を忘れちゃった」「だから確認しなさいって言ったじゃない!」。ほんのひとことでお説教がスタート。「これでは『どうせ怒られるから、話すのやめよう』と思う気持ち、わかりますよね。

日々、反省

ついつい、「なんで◯◯しないの」とか「だから◯◯しろって言ったのに」とか「もっと◯◯しないと将来困るよ」とか「世話になってるくせに」とか、言いがちになってしまう方は少なくないと思います。

親の言っていることが正しいと思っていたとしても、親に言われると鬱陶しく思えたり、なんだか下に見られているようで傷ついたり、いろいろ複雑な心境があるんだろうなと私も自分の息子を見ていて思います。

子どもは、批判や指導じゃなくて、共感したり、認めたりしてもらいたいんだろうなと思うのです。
でも甘やかしてばかりではよくないので、ついつい説教してしまいがち。
そういうふうに自分の親像を1日振り返ってみることはすごく大切です。私も「失敗した。明日はこうしてあげよう」という日々の繰り返しです。
日々反省して、子どもと一緒に成長していきましょう。

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