【子育て論】子どものゲームは本当に悪影響なのか?成績が下がるって本当?

子育て

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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現代っ子にとっては、切っても切れない「ゲーム」。
「ゲーム依存」「ゲーム脳」といったネガティブなキーワードを見聞きするたび、ゲーム好きの我が子が心配・・・。
成績や学力への影響も気になるパパママもいるのではないでしょうか。
「子どもがゲームにハマりすぎないか心配…」「ゲームはやらせたくないけれど、パパがやっているから子どももやりたがる」など、ゲームに対してモヤモヤとした気持ちを抱えている方は多いと思います。私はめちゃくちゃゲームが大好きです。
そのゲームにマイナスな印象があると、教育上どうなのだろうかと気になってしまいますよね。

ただ、近年ではゲームを教材として採用していることもあり、やみくもに避けるのではなく正しく遊ばせれば、子どもにとって学びのきっかけや息抜きにも繋がります。大切なのは「子どもがどうゲームと付き合うようにするか」ということです。

今回はゲームとの付き合い方についてお伝えします。

どんな影響があるの?

「子どもに悪い影響を与えていそう…」というイメージが先行しているゲーム。
ゲームのどのような点が悪影響だと感じているのでしょうか? ただ不安に思うより、どういった影響があるのかをここで確認をしておきましょう。

「ゲームばかりしていると成績が下がりそう」というのは多くのパパママから聞こえてきそうです。
実際に国立教育政策研究所の令和4年に行った全国学力・学習状況調査によると「ゲームのプレイ時間が長くなると成績が低くなる」という結果が出ています。

ここで注目しなければならないのは、子どもがどのように時間を使ってゲームをしているかということです。

当然のことですが、1日24時間という限られた中でゲームの割合が多くなれば、その分何か別の時間を削っているということになります。
「外遊びの代わりにゲーム」「テレビを見る代わりにゲーム」という子もいれば、「平日はしないけど休日だけ1日中ゲーム」という子もいたりとさまざまです。

その中でも、本来充てるべきだった学習の時間を削ってゲームばかりしているのであれば、やはり成績は下がる傾向にあります。

重要なのは、どのようなタイムスケジュールでゲームをしているかということ。
ゲームが大好きで毎日やっていてテストの良い点をキープできる子がいるのも事実です。

ゲーム依存症になる?

日常生活や健康面でも影響を及ぼしてしまうのがゲーム依存症です。
子どもだけでなく、大人のゲーム依存症も報告されており、親御さんとして心配する方も多いでしょう。

基本ゲームは「ハマるように」作られています。新作ソフトの発売日が話題になるなど大人でも熱中するくらいですから、子どもたちが夢中になるのも仕方がないことと言えます。

そしてゲーム依存症の場合はこの「ハマっている状態」が行き過ぎて、常にゲームのことが気になり、やるべきことに集中できなくなってしまう状態です。ほかのことに興味が湧かない、家族や友人など大切な人間関係が疎かになってしまう、食事や睡眠の時間を割いてまでゲームをしようとするなどが挙げられます。

ゲームのことで頭がいっぱいになっていても、食事や睡眠、会話など日常生活でするべきことが最低限でもできていれば問題はないと言われています。

しかし、それは子ども自身が判断するのではなく、周りの大人から見て判断するものです。子どもにとって「適切に、適度に遊ぶ」と自分自身で生活の時間配分を考えてゲームをするということはまだまだ難しいこと。親が日頃の子どもの様子を気にかけ、ゲームをする時間の管理や内容を把握しておくことが大切です。

学力低下・依存症などデメリットについてお伝えしましたが、ゲームにはメリットもあります。

ゲームの種類には、日本の地理を題材にしたものや、歴史上の人物を主人公にしたものがあります。土地の特産や風土について知識を増やしたり、戦国武将の名前や年表に詳しくなったりと、遊びながら子どもが自然と学べるのはゲームの強みです。

実際に、子どもたちから絶大な人気のある「マインクラフト」は教育版が出ており、学校でのプログラミング学習に活用されている事例もあります。また、非日常の物語に触れることで想像力も豊かになり、発想力や好奇心に繋がるきっかけにもなるのです。

ゲームと付き合う上での4つのポイント

「ゲーム=悪」となるのは日常生活の優先順位が曖昧になりバランスが崩れてしまうからです。先ほども述べたように、子どもはまだ自分自身で生活の時間配分や優先順位を意識するのが難しいため、家庭において「ゲームとどのように付き合うか」を、大人が導いてあげる必要があります。

ここではゲームと付き合う上でのポイントを4つご紹介します。

1.家での「やるべきこと」を確認する
子どもがダラダラとゲームをして生活リズムを崩さないよう、日常生活においてまず何が大切か・何をすべきなのかを一緒に確認しましょう。

学校の宿題や勉強、習い事のほかに、食事やお風呂、睡眠時間も含みます。

小学生であれば時間割りなど学校生活での習慣が身についているため、「明日元気に遊べるように、夜はしっかり寝ようね」「宿題は明日提出だから、慌てないように今やろうね」と、やるべきことをきちんと説明すれば子どもなりに理解しようとします。

以前の記事でも触れましたが、やらなくてはいけないことを終わらせてからゲームをすれば、子どもにとってもよりゲームが楽しい息抜きの時間になるでしょう。

また、子どもがきちんとやっているのに、親がスマホをいじっていたりゲームをしていては無意味です。その間は子どものそばで家事をする、一緒に本を読むなど行動を合わせましょう。

2,ゲームの区切りは時間ではなく、内容で区切るのもアリ
「ゲームは1日〇〇時間まで」と、時間で区切っているご家庭も多いかと思います。子どもにとっても時計で時間経過が見えるので有効な方法です。

ただ、場合によってはゲームの内容で区切りをつけてあげたほうがいいときもあります。例えば、制限時間が終わる頃にボス戦が始まろうとしています。そうなってしまうと子どもは時間が来てもやめたがりません。区切りが非常に悪いからです。

大人でも仕事のペースがいいときに「はい、もう時間だから」とパソコンの電源を落とされてしまったらショックですよね。

そんなときは、内容で区切れば子どもは目標を達成することができるので、納得して終わらせることができます。

3,親がゲームについて知っておく
子どもがどんなゲームをしているのか親が把握しておくことも大切です。子どもにとって適切かどうかを判断するためでもありますが、ゲームを通じて親子間でコミュニケーションを取れるようにするという目的もあります。

子どもにとって自分がしていることに、親が共感・共有してくれることはとても嬉しいことです。「わぁ!難しいステージをクリアできたね!」「時間内で終わらせるのが無理なら、また明日続きからしようか」など、一緒に喜んだりアドバイスをしてあげることで、ただ1人でゲームをし続けるよりも子どもも満たされます。

4,ルールは子どもと一緒に決める
大人がルールを作っても、内容に納得できないのであれば子どもは守る気にはなれません。押し付けるのではなく、子どもの意見を取り入れながらルールを一緒に決めましょう。「自分でルールを決めた」と自覚することで、多くの子どもはそのルールを守る傾向にあります。

その後は自主的にルールを守って遊べているかを見守り、あまりにも守れていないようであれば再度ルールについて話し合いましょう。

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