親は子どもに自信をもって様々なことにチャレンジしてほしいと思うものです。
しかしなかなか自分の思っているようにいかないことばかりです。子どもは機械ではありませんから当然のことです。
では、どうすれば自分に自信を持てる子、自己肯定感を高く持てる子になるのでしょうか。
自己肯定感の高い子の親の共通点を考えてみたいと思います。
大人になってもつきまとう自己肯定感
新しい何かにチャレンジしようとするとき、優秀な人を見たとき、「自分なんか」と感じてしまうときってありますよね。
子どもも大人でも必ず劣等感を感じてしまうことは少なくないはずです。
大人になっても厄介につきまとうのが自己肯定感。
子ども時代から自己肯定感を育んでいくには、親のどのような関わりがあるとよいのでしょうか。
子どもの努力を十分に褒める
これは当たり前のように思われていますが、なかなか上手くいかないときもあります。
例えば、
ピアノの発表会を終えた娘が、先生や祖父母からすごく褒められていた。
嬉しそうにしている娘を見て良かったなと思う。
満足げにしている娘を見て、母親からは「みんなに褒められてよかったね」とだけ伝えた。
「他の人から褒められているから十分」という気持ちは誰しも抱きやすいもの。
しかし一方で子どもは、「おばあちゃんは褒めてくれた、パパも褒めてくれた、でもママは褒めてくれてない」と思う子も多いのです。
子どもにとって、「大切な人からの褒め」は代わりがきくものではないのです。
1回褒められれば十分、他の人から言われたいれば十分、ではなく、しっかりそれぞれの言葉で褒めてあげるのが大切と思います。
子どもが褒められたとき謙遜しすぎない
例えば同じ習い事先のパパママ、近所の人に我が子を褒められたことってあると思います。
我が子が褒められたとき、皆さんはどのようなリアクションを取られますか?
きっと「いやいやうちの子なんて。。。」と謙遜する方が多いのではないでしょうか。
日本と欧米では返し方の傾向が少し異なります。
日本人は特に「外の顔がいいだけで」など、つい必要以上に謙遜してしまう方は多いように感じます。
大人同士のやり取りだとたいしたことないように聞こえるのですが、子ども本人が聞くと「ママは自分を悪く言ってるんだ」と捉えかねません。
一方、欧米だと「そうなんです。うちの子はすごく努力家で、そういうところは私とは全然似てなくて(笑)誰かに教えるのも好きみたいで、〇〇ちゃんに質問されて嬉しかったって言ってました。」なんて返す人が多いのです。
この違いの背景にはそもそも、「親が子どもをどう捉えているか」も関係しています。
「子どもの失敗も手柄も親のおかげ、親のせい」など親子が密接に結びついていると、褒められたときも謙遜しやすくなりますよね。
一方、「子どもは子どもとして一人の人間である」と捉えていると、褒められたとき「彼/彼女はすごいよね」と距離を置いて話せるようになります。
もちろんこれは極端な例ですし、どちらが正しいということはありません。
ですが、子どもが傷ついてしまうくらいの謙遜は不要なのではないでしょうか。
第三者から伝えてもらう
職場で言われる言葉としては、以下のどちらの言葉の方が素直に受け止められるでしょうか。
直属の上司から、「この間のプレゼンよかったよ。資料も見やすかったし、スムーズな進行だったよ」と言われる。
同僚から、「上司の〇〇さんが、この間のあなたのプレゼンよかったって褒めてたよ。資料も見やすくてスムーズだったって言ってたよ」と言われる。
もちろんどちらも嬉しいですよね。
ただ前者の場合、嬉しい気持ちとともに、「次も頑張らなきゃ」「フォローしてくれてる?それともプレッシャーかけられてる?」など、他の考えも浮かびやすいのでは。
特に褒められ慣れていないと、直接褒められたときに裏腹な気持ちや他の意味合いを汲み取ってしまいやすいんです。
子どもも一緒で、第三者を仲介して褒められると「本心からそう思ってくれてるんだ」と素直に受け取りやすくなります。
周囲と連携しながら「パパが/ママが/おばあちゃんが/学校の先生が褒めてたよ」という言葉もしっかり伝えていけるとよいでしょう。
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