【ライフ】「忙しいから遊べない」は大嘘。落ち込んだときこそ遊んだほうがいいわけ

キャリア

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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大人になると仕事の予定や忙しさを言い訳に、無為な毎日を過ごしてしまいがち。
これに異を唱えたのが「365日の仕事生活」の漫画家・弘兼憲史さん。仕事の合間を縫って遊びに精を出す弘兼さんは「真剣に遊ぶと元気になる。忙しい日が続いたり、何となく気分が落ち込んだりしたときこそ、『遊べ! 遊べ!』と自分自身に声掛けをして、思いっきり遊んでみよう」という――。
仕事の合間を縫って遊びに精を出す弘兼さんは「真剣に遊ぶと元気になる。忙しい日が続いたり、何となく気分が落ち込んだりしたときこそ、『遊べ! 遊べ!』と自分自身に声掛けをして、思いっきり遊んでみよう」という――。

「忙しい」を言い訳にしない

皆さんは何か「やってみたい」とか、どこかへ「行ってみたい」という衝動に駆られたら、それを実行しますか?
「忙しいからな」「そんな時間はないよな」「やっぱり今は無理だな」とすぐにあきらめてしまいますか?
もしあきらめてしまう傾向があるなら、一度立ち止まって考えてみてください。
たとえば、仕事がめちゃくちゃ忙しいと感じている時期に、ひどい風邪をひいて2~3日会社を休んだとします。どうなるでしょうか?
とてつもなく仕事を混乱させてしまい、風邪が治ってからは徹夜が続き、休日も返上して出勤となるでしょうか?
まず、そんなことにはならないですよね。

無意識のうちに“忙しさ”を求めている人々

もちろん、忙しい思いはするでしょうが、休んだ分のしわ寄せが、休んだ分のそのままの時間で襲いかかってくる、なんてことはありません。
そこが、会社のいいところだったりもします。
つまり、皆さんの思う「忙しさ」の何割かは、乱暴な言い方をすれば「どうにでもなる」「どうにかできる」ということになります。
「忙しい」というのは、サラリーマンにとって実は「快感」だったりします。忙しそうにしているサラリーマンは、「有能」で「充実」しているように見えるからです。
一方、いかにも暇そうなサラリーマンを見ると、「出世できなそうだな」「不景気なんだろうな」「ああはなりたくないな」などと思い、仕事がない状態なんて「不幸」だ、考えただけでも「恐ろしい」と感じてしまう。
無意識のうちに“忙しさ”を求めている人が少なくないのです。

やりたいなら、やればいい

「忙しい」=「時間がない」という先入観を捨てて、「やってみたい」「行ってみたい」と思ったときは、後のことなんか考えずにまずは実行する。
そんな衝動に駆られることは、そう何度もあるわけではありません。
少し無理をして休暇を取ってでも、やりたいことはとにかく“やってみる”べきだと思うのです。
「スカイダイビングに挑戦したい」「完成する前にサグラダ・ファミリアを見たい」といった大それたことではなく、“小さな衝動”もありますよね。
たとえば、寝る前に少しだけのつもりで読み始めた本が、面白くて止められない。
でも、明日も忙しいからもう寝なければ。でも、先が気になって眠れない……。
そんなに面白いのなら、朝まで読んでもいいじゃないですか。一晩くらい徹夜したって、どうってことはないのです。

「味気ない毎日」を創り出している真因

長年応援してきたスポーツ選手が引退するとします。引退試合に行きたいな……と思う。
でも、その頃は忙しいから、チケットを取っても行かれないかもしれない……。
当たり前ですが、引退試合は一度きりです。それを逃したら、現役時代の雄姿は二度と見られないのです。
忙しい、時間がない――と考える限り、時間に縛られた(ような)日々が続きます。
ずっと後になって、「あのとき、やっておけばよかった」「あれが最後のチャンスだった」と後悔しても後の祭りです。
忙しさの何割かには、どうにかできる時間が含まれているはず。真剣に取り組めば、やりたいことをやるための時間くらい、なんとか捻(ひね)りだせると思うのです。
「忙しさ」を理由に、やりたいことを我慢する。「忙しさ」を、味気ない毎日の言い訳にしてはいけません。

遊ぶときは真剣に遊ぶ

仕事柄、ぼくには決まった休日がありません。土日も監督業、地域の子供達へのバスケットボール教室などでほぼ休みはないです。
とはいえ、息抜きはします。
遊ぶことで、知らず知らずのうちに溜まったストレスを発散し、エネルギーを充填する。そんな時間は必要です。
決まった休日がないのに、いつ遊んでいるのか。「遊ぶ」ための時間を、強引に捻りだしているのです。
たとえば、「1週間後にゴルフに行く」と決めてしまえば、普段なら7日かかる仕事を頑張って6日で終わらせるようになる……というわけです。

「段取り」を良くすれば時間は生み出せる

もちろん、手を抜くわけではありません。段取りを見直してさらに効率化し、集中力を増して仕事に取り組みます。
終わらなければ行かれないのですから、とにかく必死に頑張ります。
こうしてやりくりして捻出した時間だからこそ、いい加減には遊びたくない。「本気」で遊びたいのです。
一年に一度しかない花見の最中に、「そういえば明日の打ち合わせなんだけど……」などと話しかけてくる人がいます。
声には出さないまでも、「会議の資料は足りるだろうか」と心配している人もいます。
でもぼくは、仕事のことが頭をかすめるようでは、遊んでいるとはいえない。遊んでいる意味がないと思うのです。

クタクタになるまで遊ぶと仕事をしたくなってくる

遊ぶと決めた以上、それがどんな遊びでも、その楽しさをとことん味わい尽くすというつもりで遊びたい。
仕事の一切合切を頭から締め出して“真剣”に遊んでほしい。
手抜きなんかしないで、クタクタになるまで遊ぶ。
遊び疲れてグッタリしても、それは神経が消耗するような疲労感ではなく、「よく遊んだなあ」という心地よい疲れのはず。
それがかえって、仕事に向き合うエネルギーを湧き起こしてくれるのです。

真剣に遊んで元気になろう

ホームパーティが日本で海外ほど行われない背景には、住宅事情もあるでしょうが、片付けを手伝いたいけれど手を出していいものかと迷う、手伝ってくれたら助かるけれど、ゲストにこちらから頼みづらいといった必要以上の遠慮もあるように思います。
みんなで持ち寄った料理をみんなで楽しみ、みんなで片付けてお開き。
これをルールとすれば、ホームパーティはもっと身近なものになり、ストレス発散・エネルギー充填ができる、まさに中年向けの格好の遊びとなるでしょう。
忙しい日が続いたり、何となく気分が落ち込んだりしたときこそ、「遊べ! 遊べ!」と自分自身に声掛けをして、真剣に遊ぶことで元気になりましょう。

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