今でも老若男女問わず世界中から愛されている名作「ドラゴンボール」の主人公『孫悟空』。
ドラゴンボールに限らず、漫画、アニメ界の主役といっても良いのが、孫悟空ではないでしょうか。
常に好奇心旺盛、単細胞でありながら、敵をも惹きつける魅力満載の彼から学べる
「好きなことをとことん楽しむ」「どんなときでも、いつでも成長をやめない」生き方を皆さんに紹介したいと思います。
自力で生きる力
悟空の出生は惑星ベジータで、戦闘民族サイヤ人の下級戦士・バーダックとギネの息子でありました。サイヤ人としての名はカカロット。
下級戦士に分類されたサイヤ人の子供は、他の惑星を支配するために幼い頃からポッドで送り込まれる風習があり、悟空も当時は戦闘力が低く下級戦士に分類された為、強敵のいない地球に送り込まれたのでした。初期の頃の悟空は 野生児に近い形で地球で暮らしていました。山奥でじっちゃん(孫悟飯)に拾われ、そのじっちゃんを亡くし、一人で魚を獲ったり、獣や恐竜を倒すことで食料にしてきたわけです。
この、どんな状態になっても自力で生きていける力があるかないかは、「好きなことで生きていく」ための大事な基盤になります。
もちろん、現代社会において獣を倒したり、魚釣りだけで生きていくのは簡単ではありません。
ですが、「どんな仕事をしてでも生きていける」という自信や覚悟があるかないかはとても大きな軸になると思うのです。逆に言うと、そんな覚悟一つもないのに、「好きなことで生きていく」なんて出来るわけがない、とも言えると思います。
「好きなことで生きていく」ということは、「全然好きでもないこと」をしてでも歯を食いしばく覚悟が必要です。
地道な努力
ドラゴンボール見ていて、特にサイヤ人編からフリーザ編あたりを見ていて思うことがあったんですよね。
それは「最初から色々できる人は、努力しないと何もできなくなる」ということです。
どういうことかと言うと、ドラゴンボール初期に地球にやってきたナッパとベジータ。彼らは生まれた時からエリート戦士として扱われ、あまり努力をしてこなかったのでしょう。結果はご存知の通り、下級戦士であった悟空に敗れてしまうのです。
フリーザ軍はどうでしょうか。
全宇宙から精鋭を集めたエリート集団、ギニュー特戦隊の面々も悟空たちに次々と敗れ去ってますよね。
ベジータは悟空に敗れてから鍛錬を積み、かつて格上と恐れていたザーボンとドドリアを葬ったわけです。
さらに言ってしまえば、界王様から「決して闘ってはいけない。」なんて言われていたフリーザですら最終的には悟空に倒されてしまうわけです。
彼らに共通するのってたぶん、大して努力もしてないのにもともと強かったんじゃないかな?ってことです。
つまり成長する必要がないと思ってたんじゃないかなと考えることができますよね。
もともと強くて大抵の敵には勝ててしまう。努力しなくても問題なかった。
だから「別に修業する必要なんてないんじゃね?」って感じで自ら成長することをやめてしまった。
一方悟空やベジータには強さに対するあくなき向上心があります。もちろん、物語がすすむにつれて「自分よりも強いやつ」っていうのがどんどん出てくるから成長せざるをえないっていう側面があることも否定はしません。
でも強くなる、成長するための努力っていうのを二人とも惜しまないんですよね。
特に悟空は成長への追及が異常なレベル。好奇心溢れる男です。仲間たちの集まりとかがあっても誘いを断って一人で修業をしちゃうぐらい成長したいってタイプですからね。どこまでも成長し続けたいと思うわけです。だから死んであの世に行っても修業し続けてさらにレベルアップするんですよね。
考えてみれば、悟空は幼少期から亀仙人のじっちゃんのもとでも格闘には関係ないと見ることもできる地道な努力も懸命に取り組んでいました。
そんな風に「自分が強くなるため、成長することを追求し続ける。」って人と「成長することをやめてしまった」人だったらどっちが成果出るかなんて考えなくても前者の方が結果が出やすいって分かりますよね。たとえ最初は後者のほうが実力的に上回っていても時がたつにつれてその差は埋まっていくだろうし、最終的には逆転をされてしまうんじゃないでしょうか?
努力をすれば必ず報われるということではないけど、報われた人は必ず努力をしています。
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人生は死ぬまで成長の連続です。
皆さんは何らかのジャンルで「自分はトップレベルだし、もう成長する必要もない。」と思っている人がいるかもしれません。
(私ははそういうものがないです)
けどそうやって成長することをやめてしまうと、もしかしたらある日悟空のような成長に貪欲な人が現れてあなたを追い抜いていってしまうかもしれないのです。
そうならないためには、上でふんぞり返るのではなく「自分も成長しよう。」という意識を持つことが大切です。
逆に自分は大したことがないと思っていたり、うまくいってないと思っている人は成長するチャンスです。
なぜなら「自分は大したことがない。」なら少なくとも慢心することはないし、大したことがない自分を変えるには成長するしかないからです。
つまりどの立場であっても成長を追求し続けようってことです。
今できる人も僕のようにそうでない人もどっちも成長して損をすることは全くありません。そのことを念頭において慢心することなく成長し続けたいものですよね。
悟空だって鍛錬に鍛錬を重ねてスーパーサイヤ人から身勝手の極意と神の域まで達したわけです。
鬼の切り替えの早さ
悟空はまず悩みません、そして失敗を気にもしません。
尻尾が切れても「ま、いっか」
筋斗雲を使うなと言われても「ま、いっか」
これはちょっとすごいです。
尻尾が切れた、というのはある意味で自分の肉体の一部が欠損したということですからね。
それを一瞬で「ま、いっか。」と言える人間がこの世にどれだけいるでしょうか?
髪の毛のカットが思うようにいかなくて落ち込んでるようでは、この境地に立つことはできないわけです。
そして、この思考の切り替えができないと、「好きなことで生きていく」なんてのは夢のまた夢ですね。
世の中
「どんな人でも2割嫌われる」
「心配事の96%は起こらない」
「考えた結果は5秒でも30分でも86%が同じである」
と言われています。
これだったら悩むだけ無駄と思えますよね。
悟空みたいに「ま、いっか」と切り替えていきましょう。
壁を壁と思わない
アスリートだと”スランプ”という言葉をよく耳にすると思います。
人生においても良い時は長く続かず、継続的に問題に直面することを、「壁にぶつかる」と表現されると思います。
悟空の凄さは、どんな状況、どんなヤバイ敵に対してもワクワクできることです。
これは幼少期の自分より強いやつと戦うのが楽しい。といった原体験に紐づいていると思います。
だからこそ、命の危機を感じるくらいヤバイ相手と戦っていても、思わずワクワクしてしまうわけです。
逆に言えば、孫悟空はこのワクワクがなければこれほどまでに強くなることはできなかったでしょう。
登場当時は悟空と同じくらいの強さのライバル達が、次々と強さにおいて置き去りにされていった理由がよくわかります。
ヤムチャやクリリン、天津飯などはまだ頑張ってついていっていた方だと思います。
わかりやすいところで、戦いに対して一切の喜びを感じていなかったヤジロベーが、初登場からほとんどその強さが変わっていないのが良い例ですね。
人は何かをなす時、必ずモチベーションが必要になります。
それが誰かのためであったり、所属組織や企業のため、というのも十分モチベーションにはなり得ます。
ですが、やはり最強なのは「自分のワクワクのため」ですよね。
自分から湧き出るモチベーションであれば、エネルギーが枯渇することはありません。
だからこそ、自分の好きな仕事をしている限り、どんなピンチに陥っても心折れることなく、なんとかしてやろう。と考えることができるわけです。
ピンチになればなるほどその能力が発揮できるのもわかります。
そして、だからこそ死地を脱すると強くなるというもの納得なのです。
これは会社企業や自分のプロジェクト、サービスでも同じですね。
大きな失敗をしたり、もう限界だと思うような局面を迎えることで、その死地をどう乗り切るかを真剣に考えます。
考えた先の経験は、どのようなものであったとしても必ず自分の糧になります。
どんどんワクワクしましょう。
それこそが、「好きなことで生きていく」の最大の秘訣だと思います。
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