【子育て論】子どもに何度言っても伝わらない理由と理解できる仕組み

子育て

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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・子どもに1日に何回も同じことを言う
・何回言っても同じことを繰り返す

日々、このようなことで頭を抱えているパパママ多いのではないでしょうか。
何度も同じこと言ってるのに通じないと、確かに親も疲れちゃいますよね。
実は、大人の脳と子どもの脳は色々違いがあって、子どもに伝わるように話すにはいろんなコツがあるようです。
それを皆さんに今から紹介していきます。

子どもが言うことを聞かない理由

言葉が話せる=話が通じるという勘違い
毎日毎日同じことばかり、何度言わせるんだと思うこと、子育てしていると起こりますよね。どうして分からないんだろう、何回言っても直らない、伝わらない。そのうちに親も子どももイライラが募り、家庭の雰囲気が悪くなる、なんてこと珍しくないと思います。

上手に話せるようになってくると、大人はついつい、通じるものだと思って話しがち。
でも実は、言葉自体が上手に話せるようになっても、大人の言うことはなかなか子どもには理解できないのです。主な理由は3つ。

①単純に言葉の意味を理解できない
②状況をつなげて考えることができない
③言われたことを覚えておく記憶野が育っていない

①は、単純に大人の使う言葉が難しすぎたという場合。聞いたことない言葉は大人でも分かりませんよね。

②は複数の出来事(事実)を関連づけて考える想像力が未発達であること。
小さな子どもの脳は事実を事実として捉えることはできますが、それらの関連性を想像で補い結び付けて考えるのが難しいのです。

③は子どもの記憶野の発達と関係しています。
短期記憶が未発達なため、違う刺激があるとひとつ前のことを忘れてしまうのです。言われて放っているのではなく、言われたことを覚えていない、と言うのが本当のところ。

だから「何度言ったら分かるの!」と怒鳴ったとしても、子どもにすれば「今初めて聞いた!」となりがちです。

子どもが言葉を話せるようになると、ついつい大人は話が通じるものだと思ってしまいがち。
でも実は、子どもの脳はまだまだ発達途上で、大人と同じようにはいかないものなのです。

だから「言うことを聞きなさい!」「何度も同じこと言わせないで!」と腹が立ったりイライラしたり。パパママの立場に立つと、そんなことは日常茶飯事ですよね。でもそれを子どもにぶつけたところで

「え?なんのこと?お母さんなんで怒ってるの?」

となってしまいます。

そして子どもによって、お母さんが怒っているのが当たり前になって叱っても効き目がなくなったり、反対に萎縮してお母さんの顔色を伺うようになったりします。

また「どうしてダメなのか」を根気よく説明し、分かってもらおうとすることもあるでしょう。でもこれも実は全くの無駄です。

上に書いたように小さな子どもは想像力が未発達で「みんなが迷惑だから」などと言っても「誰が、なぜ、どのように迷惑なのか」が想像できません。また、抽象的な事柄を理解する力が弱いので、迷惑という言葉の概念も理解できません。

つまり、普通に話して諭すのでは、子どもに理解してもらうのは難しい、ということになっちゃうのです。

効果的に伝える簡単な方法

曖昧語を避けてできるだけ具体的に伝える
例えば部屋を片付けてほしい時に「片付けなさい」と言う人が多いと思います。しばらくたっても床に色々と落ちたまま、という時、お母さんは「片付けていない」と思うでしょう。

ところが子どもは「え、机の上のもの片付けたよ」と思っているかもしれません。片付けという言葉が抽象的なため、お母さんの思う片付けと子どもの思う片付けのゴールが異なっているのです。

お母さんが思う片付けを子どもに実行してもらいたいなら、できるだけ具体的に伝えましょう。

「床に落ちている靴下を洗濯機に入れてね」という具合です。

また、子どもは視覚でものごとを理解する率が高いので、言葉で何度も伝えるよりも、好ましい状態を見せた方が理解が早いことも多いです。視覚化が上手にできると、子どもへの指示やしつけもスムーズにできます。

例えばきれいに片付けてほしいのなら「片付いた」状態とはこういう状態を指す、ということを目で見て分かるように共有することが大事。まずは子どもと一緒に楽しく片づけましょう。そして片付けが終わってからすっきりした部屋で「片付いたね」とお母さんが言うのがポイントです。

こうすることで、お母さんの「片付いた」というイメージを子どもが視覚で理解できます。繰り返すことで「ここまで綺麗になって片付いたというんだ」ということを、理解できるようになるのです。

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