・子供が全く親の言うことを聞かない
・とにかく喋りたい!欲が強くて、他のことを忘れる
なんて悩みを抱えている方多いのではないでしょうか。
私もその1人で、何回も「今はお話聞けないよ」とか「今は歯磨き中でしょ」って言ってもマシンガントークを続け、最終的に怒られてハブてるなんてことは日常茶飯事。
どうしたらいいのかなって悩んでいたところ、ある情報が目に入りましたので、同じような悩みを抱えている人にもご紹介差し上げたいと思います。
「聞く力」は様々な部分につながる
SNSなどを通じたバーチャルなコミュニケーションが一般化し、目の前にいる相手の話をじっくりと聞く機会が減っています。しかし、「聞く」ことは、人の話に集中し、よく理解するための重要なスキルです。子どもは「聞く力」を身につけることで、以下のようなさまざまな力を育むことができるといいます。
・学力:「聞く→わかる→楽しい→もっと知りたい→聞く」という学びの好循環が生まれます。
・表現力や語彙力:音声を敏感に聞き取る力は子どものころのほうが優れており、成長とともに失われていきます。子どものころから聞く力があれば、耳から新しい表現や言葉をキャッチして、どんどん習得していくことができます。
・集中力:落ち着いて相手の話を聞くことで、集中力が養われます。
・我慢強さ:相手の話の途中で口を挟んだり、無視したりせずにしっかりと耳を傾けることで、我慢強さも身につきます。
・共感力:子どもは自分の気持ちをわかってもらいたい思いが強く、相手を理解することはまだ得意ではありませんが、話を聞く習慣をつけることで、相手の気持ちを理解できるようになっていきます。
【その1】親が子どもの顔を見て話を聞く
子どもが話しかけてきたときは、背中を向けたまま聞くようなことはせず、向き直って、子どもの顔を見ながら話を聞きます。22ヵ国語に翻訳された名著『子どもが育つ魔法の言葉』(PHP文庫)の著者、ドロシー・ロー・ノルト博士は、「子どもは親を手本にして育つ。毎日の生活での親の姿こそが、子どもに最も影響力をもつ」といっています。
子どもは大人が自分の話を聞いてくれる姿を見て、人の話を聞くとはどういうことかを学びます。
料理中、運転中にどうしても子どもの方を向いて離せない場合は
「ちょっと今話せないから、後でちゃんと聞くから待ってね」
と言ってあげてください。
そこで自分本位ではなく、相手の状況を察するという能力も培うことができると思います。
まあ男の子の場合、大半はそれで何を言おうとしたか忘れると思いますけど。笑
【その2】「読み聞かせ」をする
楽しい本の時間は、子どもが「聞く力」を伸ばすチャンスです。絵が多く文が短い絵本から始め、成長していくにつれて、絵が少なく文字の多い、長めの話を選ぶようにします。
【その3】「伝言ゲーム」をする
「いまから言う言葉をパパに伝えてね」と伝言をゲーム感覚でお願いすると、子どもは夢中になります。正しく伝えられたら「すごいね!」と忘れずに声をかけます。
【その4】「心の道具」を使う
児童の学習心理学が専門の心理学者、エレナ・ボドロヴァとデボラ・レオンは、家庭で「聞く力」が育たなかった子どもたち向けに「心の道具(ツールズ・オブ・ザ・マインド)」というプログラムを開発しました。このプログラムでは、子どもは「視覚」を通じて行動をうながされます。
たとえば絵本を読むときは、「読む番」の子どもは目の前に「口の絵」を置き、自分が読み手であることをまわりに伝えます。その他の子どもたちは「耳の絵」を持って、自分は話し手ではなく聞き手であることを自覚するといった方法です。
このツールは、学校や保育園など集団の場で「聞く力」を育てる際、子どもたちになじみやすく、聞く力だけでなく、自制心や学力の向上にもつながっています。家でも親子で読み聞かせをしたり、対話をしたりするときに応用することができます。
「話したい!」という欲は子どもにとって大事なものです。
だけど鬱陶しいときは、確かに鬱陶しい。
そんなときには、話す順番を守ることや、今のお父さんお母さんの状況を察してほしい旨を素直に伝えて子どもの自尊心を傷つけぬように育ててあげてください。
我が子も、歯磨き中に延々とおしゃべりをして、「今歯磨き中なのにそんなに話せるの?ちゃんと磨けてないんじゃない?」と言えば歯磨きに集中します。ですが、5秒後にはしゃべりだします。
だけど、何回か言ううちに、あ、喋ってはダメだったと自分で気づくようになりました。
子育ては根気強く続けていくもの。みんなで頑張りましょう。
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