あなたの職場では誰かが“助け”を求めた際に、反応がありますか?
助けのない冷たい職場で働いた経験し、そこでのストレスや孤独感に我慢できず退職してしまうなんてことも少なくないはずです。
そんな皆さんに紹介したいのがニュースで見た「シンプルすぎる言葉」です。
職場を劇的に変えるという話が心に響きました。
是非皆さん参考にしてみてください。
声を上げても、誰も助けてくれない組織
トラブルが起きたとき、正しく騒ぐことは大切です。それによって他者の助けを借りることができ、解決する問題もあります。
しかし、助けを求める声を上げられたとしても、シーンとしてしまったり、あるいは皆が「我関せず」を決め込むようでは意味がありません。
最終的には「担当者のあなたが自力で解決しなさい」とマネージャーに諭され、あなたは単なるお騒がせキャラになってしまいます。
さらには、「この組織では声を上げても誰も助けてくれない」「結局、自分で何とかしなくてはいけない」などの無力感やチームに対する諦めが助長されるだけです。
それでは、困ったときに声を上げる風土は醸成されない。「声を上げても無駄」「声を上げたもの負け」にしかならないからです。
ヘルプシーキングの文化を創る
組織やチームの人、あるいは外部の人に、正しく助けを求めてお互いの期待や役割を合意し、協力してものごとを解決します。
その心持ちと行動は、自分たちだけでは解決できない課題やテーマが増える昨今、あらゆるビジネスパーソンに不可欠なスキルであり習慣です。
何でもかんでも一人で抱えてしまうことは仕事の属人性を高め、組織運営上も、本人のメンタルヘルスの面でも不健全です。
組織のためにも個のためにも、正しくヘルプシーキングできる職場環境を創っていきたい。そのためには次の3つの行動の積み重ねが肝であります。
①ヘルプを言い出せる環境を創る
②ヘルプを言い出す能力と心持ちを養う
③ヘルプを受け止める能力と心持ちを養う
①と②は別の項目で触れたので、ここでは③に触れる。
「私、できます!」「それやります!」をあなたから言う
独力で何とかする文化が強い組織において、なかなか「助けてください」「誰か手を挙げてください」とは言いにくいですよね。
そこで、誰か他の人が困っているときに、あなたがまず名乗りを上げてみましょう。
「私、できます!」
「私、それやります!」
こんなシンプルすぎる一言で、組織の空気を大きく変えることができます。
とくに、今まで誰も他者を助ける発想がなかった組織ほど、与えるインパクトが大きいのです。
「この組織では声を上げていいんだ」
「誰かを助ける行動、してもいいんだ」
このように、ヘルプを上げる行動、ヘルプに手を差し伸べる行動が正当化されます。
転職や異動して間もない頃合いなど、あなたがその組織における新参者である場面でも有効です。
あなたの前職での経験や知識をさりげなく知ってもらい、かつリスペクトを受けるチャンスです。
年1回程度、自分たちの「体験資産」を棚卸してみよう
できることならトラブル発生時だけではなく、日頃からお互いの人となりを知り、今までに培った知識や体験を棚卸してチームメンバーで共有する機会を設けたいですよね。
そうすれば、誰かが何かに困っているとき、さりげなくヘルプを求めたり、またヘルプの手も挙げやすくなり、お互いの知識や経験を知っていれば、その人が手を挙げる背景もわかりやすくなります。
最近はリスキリングなど何かと個人の能力(スキル)の開発に組織の目が向きがちですが、能力のみならず、個々の知識や体験も有用かつ能力以上に重要な資産です。
体験資産がいつ何時、誰の役に立つかはわかりません。
そして個の体験資産の積み重ねがチームや組織の強みにもなります。
一歩踏みだす!
・誰かが困っているとき、「私、できます!」「私、それやります!」をあなたが言う
・「体験資産」の棚卸と共有をチームでやってみる
是非、チャレンジしてみてください。
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