【教育】子供のケンカは大人が止めるな

教育

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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我が子、生徒、学生はまだまだ大人の階段を登る段階であり、全ては経験から成長していくものだと思います。

その中で「ケンカ」については皆さんどうお考えでしょうか。

兄弟ケンカ、チームやクラスでの口論について親や先生が間に入るべきかは色々考え方が分かれるものでしょう。

しかし実はケンカの間に入ることによって素晴らしい学びの場を奪うことになるのです。

今日は子供のケンカに大人が入るべきではない理由と、ケンカの根本的な理由などについてご紹介していきます。

ケンカは絶好の学びの場

家庭で頻発するきょうだいゲンカ。大人から見れば不毛な争いに見えるかもしれませんが、子どもにとってはまたとない「学びの場」だと思います。口ゲンカには、高度な技術が求められ、非常に頭を使う行為です。
・相手の言葉を理解する
・相手を言い負かせるためにどうすればいいかを真剣に考える

・どこまでがOKでどこからがNGか、手加減のラインを知ることができる など
まさに社会勉強ともいえる貴重な機会。よそでケンカをして迷惑をかけることを考えれば、きょうだいでケンカをして学んでもらうほうがいいとも言えます。

大人の役割は審判

きょうだいゲンカを「もうっ! ケンカばかりしないで!」と仲裁したり、叱るりつけるのではなく、審判になったつもりで思い切って「ファイッ(ト)!」とケンカを促す号令をかけてしまうのもいいかもしれません。親の方もケンカをやめさせようとするよりも、気がラクな声かけです。
親が止めるべきなのは、手が出るなどの暴力行為だけ。そして、もう1回「ファイッ(ト)!」と声をかけ、ケンカを再開させます。そうすることで、子どもたちもバカバカしくなってトーンダウンしてしまうのではないでしょうか。

上の子への声かけ「お姉(兄)ちゃんなんだから」は禁句

親が審判役になることで、上の子、下の子、どちらに対しても平等な存在になれることも大きなメリットです。ついついケンカを止めようと上の子に対して、「お姉(兄)ちゃんなんだから」という言葉を使っていませんか? 
この言葉は子どもの気持ちを逆なでしてしまうNGワードです。大人の世界では上下関係があることがほとんどですが、子どもの世界にはそういう意識がありません。きょうだい同士が張り合うのは、互いに対等な関係だと思っている証拠なんだそう。それなのに、「お姉(兄)ちゃんなんだから」と言われたら自分は認められていないと思ってしまうかもしれません。

ケンカの解決は会話

「拳で語り合う」というのは昔ある一定数同意を得られるものだったかもしれませんが、事が大きくなると、意見も対立→じゃあ戦争と繋がるわけです。
ですので、手を出すことは何が何でも止めなければなりません。
ケンカの発端は子供であれ、大人であれ、価値観の相違です。
自分の意見が他者と合わないから生まれる争いなわけですよね。
子供の頃は難しいかもしれませんが、学校や部活動などではほとんど意見の対立から生まれるトラブルは「会話」で解決します。つまり他者理解が大事なわけです。

自分の価値観だけで判断しない大人になる

自分が完璧と思っている人は他者の意見に耳を貸すことができないことがほとんどなようですが、私たちは死ぬまで人生の勉強というスタンスを大事にしなければならないでしょう。
大人になるにつれて自分の価値観はどんどん確立していくのは素晴らしいことですが、ときにスポンジのように新しいことを吸収することもとても大切なのです。
年寄りで「これだけやってきたんだから変える必要はないんだ」と時代に適応できないで、いつまでも過去の自分に縛られている人多くないですか?
その人に対してネガティブな感情を抱いているのならば、今のご自身の立ち振る舞いがそうなる可能性がないか判断すべきです。


こども対しても様々な経験をさせ、自信をつけさせることは極めて重要です。しかし頑張り方を間違えてさせてしまうと「プライドだけ高い人」となってしまうでしょう。
子供に対しては過程を褒める、個性を褒める育て方をすることで、「どんどんもっと工夫してやれるようになりたい」となるのです。そうすれば自然と自信が湧き、どんどん成果をあげる子供につながっていくと思うのです。

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