【教育】「努力」と「精神論」を区別しよう

スキル

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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新しく何かを「習慣」にするのは、とても難しいものです。
「三日坊主」という言葉があるくらいで、挫折を繰り返してきた人も多いのではないでしょうか?
そんなあなたにお勧めしたいのが『小さな習慣』という1冊です。

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身につけたい習慣を“ばかばかしいほど小さく”することで、簡単に続けられるメソッドです。習慣を小型化することの効能が「脳の仕組み」から丁寧に解説されている本です。今日はその一部を抜粋して「小さな習慣」とは何かについて紹介していきたいと思います。

目標はコンフォートゾーンの外

今、私たちは「コンフォートゾーン」と呼ばれるエリアの中にいます。
コンフォートゾーンとは、「居心地のいい場所」です。
その名の通り、ストレスや不安がなく落ち着いた快適な気分でいられる空間のことで、おかげで快適に暮らせています。

ところが、目標を立てると、大抵の場合それはコンフォートゾーンの外にあるのです。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということわざがあるように、現状の快適なままだと求める結果は得られないのです。

目標を達成するためには、快適な空間から出なければならないのだと言えます。

勢いだけではダメ

そこで大抵の場合、目標設定をするとがむしゃらに「目標に向かって突き進め!」と言わんばかりの勢いが必要だと勘違いしてしまいます。しかし具体的な目標達成なプランがなければ、それは全くもって意味をなしません。

この変化を実現するためにふつう使われる方法は、思い切ってサークルの外に出て、“成功するために必要なことは何でもする”というものでしょう。自分のコンフォートゾーンの外に飛び出し、そこにとどまろうと必死に努力するのです。

私たちの人生は、何かをすればすぐ叩かれる、道を間違えた先には地雷が潜んでいる、そんな毎日を過ごしているわけですが、思い切って「とりあえず足を踏み入れてみる」ということはかなり大事な要素といえます。

しかしその勢いはしばらくすると一気に衰え、気づいたら最初とまったく同じところに立っていることになります。

勢いだけでは長続きせず、目標を達成するまでには至らないのです。

あなたの潜在意識の脳はこう言ってきます。「これは面白い。でも、この大きな変化はどうにも居心地が悪い」。
そして、外にとどまるだけのモチベーションや意志の力を失ってしまうと、潜在意識の脳はあなたを元のコンフォートゾーンに連れ戻します。

小さな習慣で少しずつゾーンを広げる

ここで「小さな習慣」を活用してみましょう。
「小さな習慣」とは、新しく習慣にする行動をものすごく小さくしたものです。
小さ過ぎてばかばかしいほど簡単にできる習慣のことです。。
実践するのに勢いもいらないし、モチベーションを高める必要もないです。
小さな習慣だから進みもゆっくりで勢いもないから、コンフォートゾーンの境界線まで歩いていき、そっと一歩外に踏み出せると思います。

そこは快適ではないけれど、「すぐに戻れる」安心感があります。

そのため、違和感がなく居続けられると思います。

「おまけ」の効能

毎日「小さな習慣」を続けていると、習慣を続けられていることに自信がついて、気持ちが前向きになります。

そうなると、習慣に「おまけ」をつけ加えたくなります。

「おまけ」とは、腕立て伏せを1回やることを小さな習慣にしていたら2~3回やってみるとか、Twitterで1回投稿することを小さな習慣にしていたら、2回にしてみるといったことでいいのです。

精神的に余裕ができてポジティブになっているため、回数を増やしてもやれる自信がついてきます。

「おまけ」のおかげで、「小さな習慣」はだんだん成長して目標達成に向かって加速していくことになるのです。

最初の一歩は小さくていい

習慣化の過程は、意外にも物理法則と同じです。

ニュートンの「運動の第一法則」はこう述べています。
1. 静止している物体は、外からの力が加わらないかぎり、そこにとどまって動かない。
2. 動いている物体は、外からの力が加わらないかぎり、その速さが変化することはない。
 まず、習慣を実践しはじめることは、静止している物体に外からの力が加わって動き出すことを指している。

そして、習慣を継続している限り、物体は一定のスピードで動き続けます。
ニュートンは、物体は一度動き出したらあとは楽に動き続けられると言っています。
つまり、一番難しいのは最初の「止まっている物体が動きはじめる」ことです。
これは、どんな習慣でもはじめること自体が抵抗になり、最初の壁となるのが一歩目の行動であることを物語っています。
ならば、最初のアクションが軽い一押しであれば、抵抗も小さくスタートできると思うのです。
スタートがいちばんむずかしい部分なのですが、それは必ずしもスタートをむずかしくしなければならないという意味ではありません。
その点、「小さな習慣」は徹底的に小さなステップなので抵抗も少ないと思います。

小さな習慣で、小さな一歩を踏むところからはじめれば、抵抗なく楽に続けられるのです。

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