【子育て論】子供の「理解力」を育む方法

子育て

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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皆さんは我が子の「理解力」に不安はありませんか?

・新しいことをするのが苦手
・伝えたことが全く理解できていない

なんて悩みはありませんか?

お子さんとの会話の中や、宿題を手伝ってあげている時などで、このような「子供の理解力」について不安を感じているパパママは多いのではないでしょうか。

近年ではスマホやタブレットなどの発達と普及によって、写真や動画などで分かりやすくスピーディに知りたい情報が得られるようになり、コミュニケーションも短文で済ませられるようになりましたよね。

このように便利になった一方で、長文を読むことや複雑な内容を耳だけで理解する機会が減ってきたことから、現代の子供たちは「理解力」が育ちにくくなってきていると言われています。

このような背景から、2020年からの小学校の学習指導要領では、従来の「書くこと・読むこと」だけではなく「話すこと・聞くこと」が重視されるようになったのではないかと思います。

大学生でも、質問された内容を理解できておらず、とりあえず周りに合わせて回答するなんてことは少なくありません。
「生徒同士で意見を述べ合って結論を出す」という授業を取り入れている学校も増えており、質問に対して自分の意見を述べる「話す力」を十分に発揮させるには、まずは質問を正しく理解するための「聞く力」、つまり理解力が必要になるのです。

理解力が上がると、どんどん勉強が楽になりますし成績も伸びていきます。

例えば、文章読解の理解力が上がることによって、国語の成績アップが期待できますし、さらに算数の文章問題や英語も基礎となる日本語の理解力が大きく関わっているので、見聞きして理解する「理解力」を伸ばすことは、さまざまな教科の学習にも役立たせることができるのではないかと思います。

勉強面以外においても、理解力を育てることで相手の気持ちを正しく理解できるようになるので、家庭内や学校でもコミュニケーションがスムーズに取れるようになるといった、人間関係においても嬉しいメリットがあるのです。

ではどうすれば理解力を上げることが出来るのでしょうか?

子供自信の「考える力」を伸ばす

多くの子どもは、何をするにしてもとりあえず答えを欲しがります。
どうしたらいいの?これはどこに置けばいいの? 質問すること自体は悪いことではないかもしれませんが、その質問をする前にまずは自分で考えるということは子供でも大人でも極めて重要です。

理解力を高めるには「考える力を育てること」が大切です。

子供に何か質問されたとき、どのように答えていますか?

「その場ですぐに答えている」
という方は、すぐに説明したり答えたりすることを一旦やめて、お子さんに考える機会を与えることをオススメします。

「あなたはどう思う?」
「これって何のためにあると思う?」
「これとこれって似ていると思わない?」

このように、お子さん自身が考える習慣をつけることが、理解力を高めるためにとても重要なことです。
考えても、全く訳のわからない答えを導き出すことは当然あります。
そんなときはすぐに修正したり、怒ったりせず、一度自分で考えたことを褒めてあげましょう。
あとは正解を導き出せるようヒントをこまめにだしていくことがポイントです。

「ワーキングメモリ」を鍛える

間の記憶には、少し前のことを覚えている「短期記憶」と、ずっと昔のことを覚えている「長期記憶」というものがあります。

ワーキングメモリは「短期記憶の一歩手前」という位置づけで、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶する能力、つまり頭の中のメモ帳のようなものです。

例えば、授業中に先生の話を聞いているときや、誰かと会話するときなどにも、無意識にワーキングメモリを使って頭の中にメモをしています。

ワーキングメモリは、学習面以外にも、読み書きや日常会話の理解を支える重要な能力ですので、子供の理解力を高めるためには、ワーキングメモリを鍛えることが大事なのです。

例えば、お子さんに、
「コップを取ってくれる?」 と1つだけ指示をします。
1つだけなら簡単ですよね。

次に指示を2つに増やしてみましょう。
「これをゴミ箱に捨てて戻るときにコップを取ってきて」

ワーキングメモリには、「ゴミ箱に捨てる」「コップを取ってくる」という2つの作業が頭の中でメモされます。

そして次第に複雑にしていきます。
「これをプラ用のゴミ箱に捨てて、そのあと手を洗ってから冷蔵庫の中の卵を2つ取ってきてくれる?」

一気にややこしくなりましたね…。
このような日常のお手伝いの中で、少しずつ子供のワーキングメモリを鍛えてあげてください。

ここでのポイントは「褒めながら」です。
子供にとってお母さんの役に立てることは嬉しいこと。 お母さんからのお願い(お手伝い)がちゃんと出来たら、その都度しっかり褒めてあげてください。

読書は最強の脳トレ

理解力の向上で最強の方法は「読書」です。

読書習慣のある子供には、それがない子供に比べて、読解力、語彙力(ごいりょく:言葉や語句を知っている力)、想像力、論理的思考力、情報処理能力、コミュニケーション能力などが全てにおいて大きく勝ると言われています。

小さいころから本を読む習慣がついていれば、理解力で悩む必要はほとんどなくなるとも言えるでしょう

とは言っても、読書嫌いな子供に「本を読みなさい」と言ったところで、これがなかなか難しい…。
親が無理やり読書をさせようとすると、さらに本が嫌いになる原因にもなってしまいます。
最初は漫画でも構いません。「読む」という習慣を身につけさせましょう。
あと実は音読はおすすめです。小学生の頃に宿題で音読がありましたよね。当時は意味ないよこんなのって思ってましたが、実は音読には文字を目で追うだけではなく、自分で声を出し、自分の声を耳で聞くという五感を同時に使うので、脳への刺激が多く与えられて活性化されますし、その結果、表現力や語彙力も身につくので、理解力を高める方法としては非常に有効です。

現代社会では膨大な情報が溢れかえっています。
その中から各自それぞれが適切なもの取捨選択し、さらにはその情報を元に自分の意見を相手に分かりやすく伝える力が求められてきます。

そして、その未来に備えるには、子供のうちから理解力を育てることが重要なのです。
是非トライしてみてください。

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