子どもがふざけていると、親はついつい注意してしまいがちです。
ですが、抑圧されない自由な時間がとれている子は「キレない子」になるそうです。
今日はその「キレない子」はどのようにして育めるのかについて紹介していきたいと思います。
叱りすぎのお母さん
「はやく着替えなきゃダメでしょ。グズグズしない!また遅れちゃうよ」
「どんどん宿題やりなさい。また夜になって泣きながらやることになるでしょ。お母さん、知らないよ。」
「片づけしてって言ったよね?」
「また手を洗ってないでしょ。ちゃんと洗わないとおやつナシだよ。」
「ドアをバタンて閉めないでって言ってるでしょ! 何度言ったらわかるの。」
こんな感じで日常的に子供に怒っちゃってませんか?
ガミガミ言いすぎると、子どもたちが目に見えて反抗的になってきて、口答えが増えていきます。
お母さんもやり返して、毎日がバトルの連続という状態になります。
そして、とうとうある日、「お母さんぼくのこと嫌いでしょ」と自分を蔑んでしまうのです。
じゃれつき遊び
ハグハグ、抱っこ、高い高い、おんぶごっこ、お馬さんごっこ、にらめっこ、くすぐりっこ、背中によじ登り、ぐるりんぱ、プロレスごっこ、指相撲、腕相撲、足相撲、尻相撲などは子供の氷を溶かす上では必要なスキンシップではないかと思います。
やる前は「今さらこんなことやって楽しいの?」と思うこともあるかもしれません。
しかし1日最低5分以上、上記のスキンシップをした親子は関係性が改善されてきたと結果がでています。
今までならガミガミ叱っていた時間ですが、それが親子でゲラゲラ笑いながら過ごせる時間に変わりました。
たっぷりスキンシップをして、大いに笑って、親子ともどもストレスを発散して、気持ちもすっきりです。
お母さんが言うには、じゃれつき遊びを始めてからは、子どもたちが非常に穏やかになり、反抗的な言動が減って素直になってきたそうです。
宿題や通信教材への取りかかりもよくなり、しかも集中してできるようになったそうです。
たっぷりスキンシップをして、一緒にふざけて笑い合って、楽しい時間を過ごすことで親子の信頼関係が確認でき、心の絆が取り戻せたのです。
こういう時間が持てることで、子どもたちは気持ち満たされて心が安定します。
じゃれつき遊びの効果は脳科学的にも解明されています。
脳科学によると、脳の扁桃体という部位には、ふざけたり騒いだりしたいという欲求があります。
それを抑制しているのが脳の前頭前野です。
じゃれつき遊びによって,前頭前野の抑制を外して,扁桃体のふざけたい欲求を満たしてあげます。
そして,思い切りふざけたり興奮したりして、楽しい時間を過ごした後で,終わるときには前頭前野が抑制をかけます。
扁桃体はすでに満足していますし,前頭前野は休んでいたので力が発揮できます。
こういうことを繰り返すことで、前頭前野と扁桃体をバランスよくコントロールする力が身につきます。
ですから、たっぷりふざける時間を取れている子は、いざというときに強い抑制力を発揮することができるようになります。
つまり、キレない子になるのです。
逆に言うと、ふざけたい欲求をいつも抑えつけられている子は、前頭前野と扁桃体をコントロールする力が身につかないので、キレやすい子になる可能性が高まるわけです。
みなさんのお子さんは、いつも欲求を抑えつけられていませんか?
大丈夫ですか?
是非皆さんもトライしてみてください。
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