【ライフ】友達作りが苦手な人必見!上手な人が持つ圧倒的な武器とは?

スキル

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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人生の宝物となっていく「友達」という存在。

時に笑い合って、励まし合い、涙を流したり、苦楽を共にし、友達とできる絆は一生モノですよね。
 
人間は誰もが友人を必要としていると思います。結構この言葉を軽く受け取ってはいけないと個人としては思います。友人は、暇な時に予定を埋めるためだけの存在ではないのです。私たちのメンタルヘルスを増進し、身体的健康を維持し、早期死亡のリスクさえ防いでくれるのです。一方、社会的に孤立すると、身体的苦痛やストレスを感じ、病気にかかりやすくなります。実際、友人がいないと、重大な生物学的欲求が満たされていないかのように身体が反応すると言われています。

とはいえ友人をつくるのは簡単ではないですよね。とくに人生の後半になりそれぞれの価値観も凝り固まり始めた時に、また1から人間関係を構築するのはやはり大変です。。友人は大勢いるけど、もう少し増やしたい、あるいは違う友だちがほしいと思う人もいるでしょう。または新しい町に引っ越して、一からはじめることになるかもしれないし、時間がまったく取れなくて、友人のためにどう時間を使えばいいのか知りたい人もいるでしょう。

今日はそんな人に、ちょっとしたアドバイスができればと思います。

一緒に90時間過ごすと友だちに

場を和ませる、一緒に過ごす、社交辞令を使いこなす――こうしたことは自然に身につくものではないですよね。友人をつくるには時間がかかるものです。新たな町に越してきて、友人をつくりたいと思っている成人を対象にカンザス州で調査したところ、ちょっとした知り合いになるには、50時間ほど一緒に過ごさなければいけないことがわかったそうです。

90時間で友だちという認識になり、200時間以上で親密な友人になれる可能性がある。その過程を早めることはできなくとも、科学が力になれることはあるのです。科学は即席のBFF、つまり「生涯の友(Best Friend Forever)」を提供することはできないけど、友情が人生に与える影響や、いまある友情を維持する最善策、新しく出会った人と打ち解ける方法などを探ることはできるのです。

そして最終的に、現代においてもっとも軽視されている公衆衛生の問題のひとつ――「孤独」を防ぐことにもつながっていきます。2018年の調査によると、イギリスでは約900万人が孤独を感じているといわれています。孤独のサイクルから抜け出すのは容易ではないです。友人がたくさんいても孤独を感じることはめずらしくないと思います。

しかし対処法も存在します。自分のために、労力を使ってでも、こうしたすべてを理解する価値はあると思います。これはあなたが誰かにとってのいい友人になるだけでなく、健康を増進し、寿命を延ばし、生涯の幸福を保証する確実な方法でもあるのです。

友情を理解する

友情と母乳育児を関連づけるのは変に思うかもしれません。しかし私たちの友人への愛は、ここからはじまっている可能性があるといえます。赤ん坊が乳房に吸いつくと、母親の脳下垂体からオキシトシンが分泌されます。これにより、乳房の筋肉が収縮して母乳が出るようになるのですが、その際、不安感や血圧、心拍数なども低下します。

オキシトシンに関連して生まれる感情は、赤ん坊にお乳を吸うことを促し、母子のあいだの強い、愛情に満ちた絆を築く一助となるのです。これはすべての哺乳類に共通して見られる現象ですが、人間をはじめ、仲間をつくる種族では、このシステムが拡大して使われていいます。
進化は、無駄な労力を省いて経済的に行われてきました。母子の絆以外にもかかわるようになったオキシトシンは、ハグや軽い触れ合い、マッサージなど、他者とのポジティブな身体的接触の際にも分泌されるようになったのです。そしてその心地よさが報酬となり、触れた相手にまた会いたいと思わせる。これが友情の芽生えですよね。

友情の原動力となる化学物質はそれだけではないです。友人は、幸福感をもたらすエンドルフィンの分泌を誘発します。友だちと一緒に活動すると、1人のときより多くのエンドルフィンが分泌されると言われています。この感覚は非常に優れたもので、脳スキャンをしながら友人の写真を見ると、依存に関連する領域に活動を示す点滅が現れます。友情は、喫煙者やドラッグ常用者に見られるのと同様の、強化と報酬のシステムによって突き動かされているのです。

また、エンドルフィンの分泌を誘発する行動にはグループでできるものもあり、複数の個人が同時に友人としての絆を深めることができます。うれしいことに、笑いもそのひとつです。歌、ダンス、ただの会話でさえも、多くの人とつながる機会を増やしますよね。

私たちは同じ神経生物学的プロセスをもっているのですが、ほかの人より友人をつくるのが得意な人がいます。単純に「一緒にいたい」と思わせる才能があるのかもしれませんが、それより、化学的に大きな見返りがあるから、友人をつくろうというモチベーションが高いのかもしれません。

わかっているのは、人懐っこい人たちが社交的なのは、遺伝子がそうさせているということです。同じ遺伝子を共有する一卵性双生児と、およそ半分の遺伝子を共有する二卵性双生児のソーシャルネットワークを比較したところ、仲間内での人気の高さの違いの46%を遺伝的要因が占めていることがわかったそうです。

しかし、どんなに社交的な人でも、すべての人と友人になれるわけではない。では、日常で出会う多くの人のなかから、どのように友人を選んでいるのでしょうか?

その答えは、一見シンプルに見えます。自分と似た人と友だちになるのです。同じ年代、性別、仕事、倫理観。この自分と似た人に惹かれるという傾向もまた、遺伝に関係していることがわかっています。実際、あなたとあなたの4親等のいとこが似ているように、あなたと友人も遺伝的に似ているのです。

これは、友情という大きな謎の一部を解き明かすための答えを提供することになります。協力は、私たちの健康やウェルビーイングにとって不可欠。しかしなぜ、見知らぬ他人に対しても簡単に協力できるのでしょう? 

進化論的には、友人ではなく親族に協力すべき。というのも、親族との遺伝的類似性によって、間接的に利益を得ることができるからです。共有する遺伝子が多く受け継がれるほど、あなたも別の人間によって次世代に引き継がれていきます。

友人が偶然にも、予想以上に似通った遺伝子をもっているとしたら、その人はまったくの他人ではなく「任意の親戚」なのかもしれませんけどね。

友人と共有する6つの重要な基準

友情を築くための確実な方法は正直言ってないと思うのです。大半が学校や、子ども時代に所属していたグループのなかで形成され、大人になってからは仕事や付き合いのなかで生まれます。もし友人を増やしたいなら、共通の趣味をもつ人々の集まりに参加するのがいちばんでしょう

友情に関する研究では、友人と共有する6つの重要な基準があることが示唆されています。

言語、仕事、世界観、ユーモアのセンス、地域性、教育。性格は、好きなバンドや本やジョークといった文化的好みほど重要ではないようです。実際、ライブに行ったり、バンドや合唱団などの音楽活動に参加したりするというのは、友人をつくるもっとも簡単な方法かもしれません。同じ音楽が好きかどうかは、見知らぬ人とうまくやっていけるかどうかの最大の指標となるからです。

そこからつぎのステップ――「はじめ一歩」を踏み出すことへとつながっていくことでしょう。

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