【仕事】職場にいる「愚痴ばかり」の人の対処法

キャリア

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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愚痴をこぼすことでしかストレスを発散できない人は周りにどのような影響を与えるかなんて考えていません。それどころか、その魔力に惹かれてしまい、自分もいつしか「愚痴ばかりの人になってしまう」罠にはまってしまう人たちがいます。彼らをそうさせるのは、いったい何なのでしょう? 愚痴っぽい同僚は、どこの職場にもいます。中には、何かにつけて文句ばかり言っている人もいます。

でも、それはなぜでしょう? 愚痴を聞かされているせいで、こちらのやる気までなくなってしまうのを防ぐには、どうすればいいのでしょうか?

「仕事がつまらない」「まわりから評価されない」「目の前に積み上げられた仕事にとにかく興味が湧かない…」など、職場内には不満のタネがいくらでもあります。

会社や上司から不当に扱われていると感じる人や、裏切られたとさえ思っている人もいるかもしれません。こうした感情はとても強く、多くの人はそれにうまく対処できません。

愚痴が習慣化してしまっている

彼らの愚痴がしつこい場合は、それが完全に習慣化してしまっているということを意味します。

悪感情や悲しい気分、激しい怒り、無力感といった感情が繰り返されると、脳内の神経伝達物質によって神経の「配線のつくりなおし」が起きる場合があります。
これが起きると、ネガティブな思考パターンが強化され、そのせいで惨めな思考が繰り返されやすくなります。そしてやがて、愚痴っぽい人はネガティブ中毒になり、愚痴っぽさにあふれたドラマに魅力を感じるようになるのです。

と、Manfred F.R. Kets de Vries氏は「Harvard Business Review」の中でこう述べています。

つまり、あなたがどれだけ力を尽くして、ネガティブ中毒の人が問題を解決して、不平の連鎖を回避できるように助けたとしても、その努力が報われる見込みは少ないということです。そうやって努力しても、すぐに元の状態に戻ってしまうでしょう。

では、どうすればいいのでしょう? 愚痴をこぼす人がミーティングを乗っ取り、あなたのアイデアを押しつぶすのを黙認すればいいのでしょうか?

違います。まずは、その人を理解しようと努力することです。

そして次に、自分のペースでその人と接する方法を見つけましょう。その人は、不満をぶちまけるために、わざわざあなたのところにやって来ます。そのせいで時間が奪われるのですから、それを許せるタイミングと制限時間は、あなたが決めましょう。

以下では、職場で文句ばかり言っている人に対してどう境界線を引けばいいか、その方法をご紹介していきます。

1. 口を挟んで、相手に自分のパターンを気づかせる

今度、その人がいつものように不満を抱えてあなたのところにやって来たら、話の途中で、その会話のゴールがどこなのかを聞きましょう。

それは、相手に反対するためではなく、その人が抱えている問題の解決策を考えるように相手に促すためです。つまり、「彼らが何を必要としているのか」、あるいは「何を達成しようとしているのかを明らかにしよう」という促しです。

話の途中で口を挟んでこう言いましょう。

「話が先へ進む前に聞いておきたいのですが、この話からあなたは何を得たいと思っていますか? 私に問題の解決を手伝ってほしいのですか? それとも、ただ聞いてほしいのですか?」

この会話を実りあるものにするために、まずは2人の認識を一致させておきたいと率直に言いましょう。話の途中で口を挟むなんて、プロフェッショナルなやり方ではないと思われるのでは? と心配しないでください。

あなたの言動には、ちゃんと理由があるのですから。つまり、会話の目的をはっきりさせることで、会話に対する期待感が生まれるのです。

口を挟むことのメリット
「話の途中で口を挟むこと」にメリットが生じうる理由を説明しましょう。ある行動をしつこく繰り返す人は、それがどれだけしつこいことなのかを往々にして気づいていないのです。

その行動はその人にとっては自然なことなのかもしれません。本人が気づかないうちに、習慣になっているのかもしれません。

話を中断させることで、その人は会話の一時停止ボタンを押して、自分の行動の目的を考えます。自己認識も高まるかもしれません。行動を変えさせるための最初のステップはそれに気づかせることです。

そのパターンを中断させることで、文句をしつこく繰り返す人が自分のパターンに自分で気づくかもしれません。

2. 構造をつくる

愚痴というものは、1日のなかで何度もこぼすことができます。なので、そこに何らかの構造をつくることは役に立つかもしれません。

愚痴しかない会議、飲み会はどの世界にも存在することでしょう。
この「愚痴フェス」には、軽口を叩いて楽しむという側面もあるので、皆に共通する不満のタネを中心に、同僚間の絆が深まることにもつながります。

タイムリミットを決めるのも効果的です。あなたは、何分ぐらいなら愚痴を聞いてあげても良いですか? 5分ですか? それとも15分でしょうか? 

人間の心は有限です。終わりの時間を設定することで我慢できる部分もあると思います。

3. 愚痴と称賛を共有する

さらには、「愚痴ミーティング」に、何かポジティブなことを組み合わせるという方法もあります。
愚痴をこぼすための時間を意識してつくり、それと同時に、うまくいったことも言い合うのです。

職場にはたしかに、イライラしたり、腹立たしかったり、ストレスになったり、愚痴に値することがあると認めつつ、職場では(うまくいけば)良いこともたくさん起きています。

職場で仕事の不満を言うこと自体が悪いわけではありません。場合によっては、それが目的を果たして、仲間意識を育むこともあります。やたら愚痴っぽい人がいる職場で働いている人は、このことも考えてみてください。

もしかするとその人は、帰属意識を求めているのかもしれません。

ですが、もしその愚痴があなたに悪影響を及ぼしているなら、その状況にきちんと対処する必要があります。その愚痴に振りまわされて、あなたの生産性や能力が下がってしまうかもしれませんから。

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