人生が変わる『生き方』

キャリア

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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今日は自分の人生に大きな気付きを与えてくれたお勧めの本を紹介したいと思います!

今回は京セラの名誉会長である、稲盛和夫さんによって書かれた『生き方―人間として一番大切なこと』という本です。

こちらは私が大学時代の恩師から教えてもらった本で、社会人になってからより響く本でした。
大学時代、どちらかというと「アウトロー」だった私は、愚直な恩師の姿をなかなか受け入れるのは難しかったです。人は陰口などを吐いてストレスなどを軽減したりすることがほとんどなのでしょうが、その恩師が人の陰口や人のことを悪く言う姿は一度も見たことがありませんでした。そして私も指導者という立場になってみて、どれだけあの人から無償の愛を与えられていたかを感じました。

そんな恩師が今の考え方にとても影響を受けたと言っていた「生き方」。
内容を全て伝えてしまうと、元も子もないので、要約をまとめてみたいと思います!



どんな内容?

まず結論から言ってしまって大変恐縮なんですけど

「人間として良し悪しを意識して、日々を懸命に生きよう」

ということだろうと思います。
私たちが生きている意味、仕事の向き合い方、「人間力」などについて体験談をもとに記されています。

実体験の中で、稲盛さんが築き上げていった「人生の指針」は本書でも非常に分かりやすく表現されており、自身のこれからの指針にも何かヒントを得られる内容だと思います。

①魂を磨く=世を生きる意味

まず私たちはどうして生きているのでしょうか?

先日、こちらの投稿した私の記事では人生について、こう表現しました。
自分は幸せなのか?不幸せなのか?自分の幸福度を高めるコツ。

「人生は死ぬまでの暇つぶし」

人生は死に向かって歩む運命は変えられないから、死ぬまでの過程を楽しもうよって意味です。

しかし稲盛さんはこう記しています。

①生きている意味:心を高めること
②人生の目的  :魂を磨くこと

正直これだけ聞いても「ん?」って思う人もいるでしょう。
私もこの本は面白いと思っていながら真反対の考え方で、改めて驚いています。

簡単に言うと
「生まれた時より、ましな人間になろう」という意味だと思います。
しかしなぜ稲盛さんはこのように考えるようになったのでしょうか。

稲盛さんは、人間が死ぬ時、一つだけ滅びないものがあるとすれば、それは「魂」だと仰っていました。
だけど人間の多くは己の欲を満たすために行動している人多いですよね?例えば地位、名誉、財産などを得るために生きている人多いと思います。

しかしそれらはあの世に持っていけますか?

持っていけませんよね。なので稲盛さんは生きている間に心を高め、魂を磨くことが大事なんだと言っています。
ではそれらは具体的にどういったことをすればいいのか?

昨日よりましな今日であろう、今日よりよき明日であろうと、日々誠実に務める

生きていれば色々あるけど、その辛い苦い経験は己の魂を強く美しく磨いているんだと稲盛さんは言っています。

めちゃくちゃポジティブ。
ネガティブに考えてしまいがちな人も多いかもしれませんが、それって何も生み出さないんですよね。前向きに取り組むことで何でも道は開けていく、そんなメッセージ性を感じました。

②単純な原理原則が揺るぎない指針

人生に迷ったとき、悩んでいるとき私たちは何を参考にして、何を指針にしていけばいいのか、と思う人が多いと思います。友達に相談したりして自分の生き方を考える人も多いと思いますが、稲盛さんはこうです。

「人として正しいことかどうか」

こちらが人生で迷った時の哲学と言っています。

迷った時は人として良いことか悪いことかを考えて良いことをしなさいということなのでしょうが、「正しいことって何ですかね』
この本では以下のように記されています。

・嘘をつかない
・欲張らない
・人を傷つけない
・他人に迷惑をかけない

稲盛が言っていた「人として良いこと」ですが、これって大人になればなるほど忘れがちなんですよね。
どんなに歳を重ねても「人としてどうか」を考えて生きていければ、良い人格を築き上げていけるはずです。
これらは先天性のものではなく、後天性で培えれるものです。「俺はこういう人間だ」と臆病者の考え方はやめて良い人でいよう、ということが伝えたかったのかなと思います。

③人生「考え方」次第

先程ポジティブという言葉を使いましたが、本書ではポジティブや前向きな心は「良い心」と書かれていました。

1.常に前向きで建設的
2.感謝の心をもち、みんなと一緒に歩もうという協調性を有している
3.明るく肯定的であり、善意に満ち、思いやりがあり、やさしい心を持っている
4.努力を惜しまない
5.足るを知り、利己的でなく、強欲ではないこと

具体的な良い心5点が上のものにあたります。

人としてどう行動するかの心構えみたいなニュアンスで考えていいかもしれません。稲盛さんは良い心をもって行動すれば人生は180度変わると言っています。さらに人生の仕事や成果は下記の3つの要素ににより成り立っているようです。

1.考え方
2.熱意
3.能力

熱意と能力があっても考え方がネガティブなら十分な成果を得ることができない、そういったことにも気付かせてくれました。このことについてもより詳しく記されていましたので、是非読んでみてください。

④この瞬間を、懸命に

目標を達成するために、一番大事なことは何か?
それは「今この瞬間、1日1日を懸命に生きること」
なぜならば今日生きないと明日は来ないだからだそうです。
明日を作るのは今日、今日の自分は昨日が作り上げた。ならば自分の目指す未来は今を懸命に生きることと書かれていました。
すごい当たり前のことなのかもしれませんが、その当たり前が極めて重要なことだと気付かせてくれました。

⑤自分に打ち勝ち、進み続ける

最後はこちらについて自身の仕事に例えて大切なことを伝えてくれていました。
どんな仕事にも一心不乱に打ち込むこと、そうすれば苦しみが喜びに変わるんですよね。
僕もやりたくなければやらなきゃいいじゃんってスタンスですけど、稲盛さんの言葉を引用するとこう記されています。

”最初は多少無理をしてでもいいから、まず、「自分はすばらしい仕事をしているのだ」「なんと恵まれた職業についているのだろう」と心の中でくり返し自分にいい聞かせてみる。すると、仕事に対する見方もおのずと変わってくる”

どんな仕事でも一心不乱に打ち込めば愛着が湧いてくる、私もまだまだだなと感じさせられました。。。

考え方が若干古いなって思う人も正直いるかもしれません。でも人生においての指針はどの時代においてもどの世代においても重要なことなんだと思います。今回紹介したのは本当にごく一部です。

是非、購入して読んでみてください!!

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