練習中、なぜ声を出すの?声を出すことの目的、理由を徹底解剖!

コーチング

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

Coach Kをフォローする

こんにちは!Coach Kです。

今日はバスケットボールをはじめとするスポーツの現場において「声を出す」ことについて触れていきたいと思います。
よく練習中に「声出せ!」って言われたり、言っていることありませんか?
私も現役時代はよく監督や先輩に言われましたし、現に今のチームでも声を出しなさいとよく注文します。

でも私は現役時代は、この声を出すことに疑問をよく抱いていたのです。

出さなくても勝てばいい

そもそも何の意味があるの?

そんなことばかり思っていたのです。

この記事の最後では皆さんに「声を出すことって重要です!」とお伝えしたいのですが
まずはなぜ声を出さなければいけないのか、具体的に説明していければと思います!

声の役割

シャウト効果

こちらは科学的にも効果が証明されているのですが、大きな声を出すことで、神経系における運動制御の抑制レベルを外し、筋肉の限界値まで力を発揮させる効果があります。ようするに大きい声を出すと、自身のパフォーマンス最大限に近づけることができる、これをシャウト効果というのです。

バスケットボール界で例をあげると、ロサンゼルス・レイカーズに所属するラッセル・ウエストブルックなどよく試合中に大きな声で叫びますよね。

化学的には5%〜6%程度の筋力の出力アップが期待でき、声を出すことで、一時的に呼吸が深くなり、パワー系の動作だけでなく、心肺機能を使うような動作でも持続力や集中力が増すとも言われているんです。
スポーツの場面で、プレー中には様々な雑念が自分のプレーを邪魔してきます。そんな雑念が自身にブレーキをかけてしまい、肉体的には余裕があるのに、心理的な限界が先にきてしまいます。ブレーキがかかった状態では、思い通りのプレーはできません。逆にそのブレーキを外してしまえば、理想のプレーに近づくことができます。それを実現するのが、声の役割です。

精神的な支え


私は特にこちらの重要性をよく選手たちに伝えています。
声を出すことによって自分自身だけでなく、仲間の士気を高めることができます。

例えば、ゲームや練習中に苦しい場面があるとしましょう。
劣勢の状態はどうしても個人もチームも沈んでしまいがちです。しかしどんな些細な情報や、小さな内容であっても、常に仲間と声を掛け合い、励ましあうことで、自然ともう一踏ん張りできるようになっていくのです。その結果、その声を中心に作られていった勢いが最終的に勝利に結びつくことも少なくありません。

また自身が落ち込んでいるときに、周りの人が「元気だせよ」「がんばれ」って応援してくれると嬉しくないですか?それは仲間も同じです。
声は孤独感から解放させてくれるし、支えになっていくのです。

私はバスケットボールの試合を「生き物」と表現するのですが、毎試合勝敗やゲームの展開、内容は変わります。全く同じ内容の試合をすることはまずあり得ません。流れはとても激しく、チームを行き来します。
よくあるのが、チームの調子は良いときは皆が笑顔で、声を掛け合い、盛り上がる。
ですが逆の立場の時は、チームの雰囲気もまるで逆。
それではチームの波は安定せず、自分たちで波をつかむことは難しいでしょう。
シュートが入らない日というのはどんな天才でもあります。しかし声を出して戦うことは誰でもできるはずです。
良い状態をキープし続けるために、声というのはとても重要な支えとなるのです。

団体スポーツでは個人だけで戦うものではなく、皆の力が必要になります。

仲間との意思疎通を図る上で有効的なコミュニケーションツール、それは会話です。会話は声をなくして成立しません。
会話をしないで、仲間にどうやって自分の意思を伝えますか?
逆に会話なしで、どうやって仲間の思いを汲み取ることができますか?
私たちは超能力者でもない限り、仲間と良き関係を構築する上で、コミュニケーションは極めて重要です。

相手へのプレッシャー


みなさんは上の動画が何か知っていますか?
ラグビーニュージーランド代表が試合前に披露する「ハカ」です。
ハカはエネルギーや恐怖心を解放する手段として使われますし、試合だけに限らず戦争の前に士気を高めるための儀式としても用いられています。

みなさんはこんな経験ありませんか?

試合前のウォーミングアップでめちゃくちゃ声を出している相手チームの姿を見て
「やばい、強そう」としばらく相手の練習を見つめてしまったりしたことや
精神的に萎縮してしまったこと、絶対ありますよね?

そうなんです。声って対戦相手を圧倒できる役割もあるんです。

ずっと大きい声でチームメイトと声を掛け合い、その声は途切れることなく出し続ける姿に何故か自分は自信がなくなっていってしまうのです。

相手を試合前から、もちろん試合中でも相手チームに少しでもストレスを与えることができるのであれば、自身もチームと声を出し続けることは絶対に継続していくべきです。

上記からも考えるだけでも声というのは自身にとって大きな意味をもちます。
やっぱり声を出すことは大事です。

しかも声を出した方が皆と盛り上がれて楽しいですしね!

みなさん、今日も声出して頑張っていきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました