コーチングスキルの基本

コーチング

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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皆さん、こんにちは!Coach Kです!

先日はコーチングを始めるにあたって教訓や警告にしてほしい10ヵ条を皆さんにご紹介しました。
記事はこちら→『スポーツコーチングの10ヵ条

本日は、コーチングに必要なスキルや基本的な考え方について紹介していきたいと思います。

そもそもコーチングとは

「コーチング」は、スポーツの分野で用いられてきた言葉で、選手の潜在能力を高めることを目的とした「質問型」の指導方法です。近年、人材育成の一環である上司と部下のコミュニケーション方法として「コーチング」はすっかり定着した感があります。スポーツにおいてもビジネスおいてもメンタルな部分が大切であることから、現在の厳しい経営環境のなかで求められている人材は、自ら考え、自ら行動する「自立型」「主体的」な人材です。(主体性の育て方

コーチングの効果は部下の人材育成のみならず、実はセールススキルのアップにも効果的です。通常はティーチングで指導したほうが、上司も部下も楽ですし、短い時間で成果につなげることができます。しかし、企業の多くで行われているティーチングによる指導では指示待ち社員を生み、上司の一方通行の指示に終始してしまいます。これでは本当の意味で社員や部員は成長していけないし、仕事ができない無能な人間を育ててしまうことになるのです。あえてコーチングの質問型教育を行うことで、部下は自分で考え主体性をもって働く習慣が身につくと考えることができます。

また、ティーチングですべてに答えをもらっていた頃の「やらされ感」から解放されて、よりやる気をもって働けるようになります。
質問型のコーチングによって、自ら考え実行できる人材を育てることができます。コーチングは、当然のことながら、コーチする側と受ける側に分かれます。しかし、コーチを受けるべき人材は多くても、適切なコーチングができる人材は少ないのが現状です。

コーチングの目的

・自分でものを考える自立型の人材を育成のため
・上司が自分の知識や体験を効果的に部下に伝えるため
・上司がそれぞれの部下に合った指導方法をみつけるため
・部下から仕事の手順などについて積極的な提案ができるようにするため
・さまざまなアイデアや意見を多く集めるため
・社内での会話量(コミュニケーション)が増え、その結果、問題発生を未然に防ぐため
・質問力の強化による営業力強化のため

コーチングは決して難易度が高い、高度なテクニックが必要なものではないです。そして正解が1つではないのもコーチングです。ただどのようなスタイルであっても、必要な力は「話を聞く(傾聴)」「投げかけ(質問)」「評価・修正(認める)」の3本柱ではないかと思います。

コーチングスキル

「話を聞く(傾聴)」
傾聴とは聞くではなく、徹底的に相手の話を「聴く」ことです。コーチングの目的は上司ではなく、部下や部員自身に解決策を考え、答えまで導くことにあります。部下には問題の事実関係だけではなく、それに対して部下自身がどのように感じているかについても話してもらわなければなりません。部下は自分のなかにある情報をいったん外に出すことで、情報のもつ意味を認識できるようになります。部下が当初話そうとしていた以上の話をするように仕向けることも必要です。タイミングよくうなずいたり、相づちを打つなどして、自分が相手の話をきちんと聞いていることをわかってもらわなければなりません。日頃から「部下が話しかけやすい雰囲気」をつくっておくことも大切です。たまに私もやってしまうときがあるのですが、自身の機嫌次第で練習や仕事の雰囲気を変えてしまうのは決していいことではないです。部下は威圧的・拒絶的な印象が強い上司にはそもそも相談しようという気になりません。部下や部員にとって「話しかけやすい雰囲気つくり」はコーチングにおいても重要なことといえます。

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「投げかけ(質問)」
コーチングにおける質問は「相手が気付いていないことをわかってもらう」目的で、「相手のために」行うものです。したがって、途中で自分がわかったとしても、相手がわかっていなければ質問を続けなければなりません。そして、質問に対する答えにはきちんと傾聴しましょう。
また質問をする上で「why(何故)」より「what(何を)」のほうがいいです。
何故?の質問は詰問です。これは精神的にも相手を追い込んでしまうことにもつながります。

たとえば
・何故あんなとこにパスするんだ?→失敗した理由は何だと思う?
・何でできないんだ?→何が原因だと思う?
など、若干柔らかい表現に聞こえますよね。まあ物は言いようですけど、聞き手側が不快に思わないように努めるのも必要なことだと思います。

「評価・修正(認める)」
人間は承認欲求が強くあります。まずはお願いしたこと、任せたことを遂行した場合は必ず認めてあげてください。「ありがとう」の一言がまず極めて重要です。また褒める場合、具体的に「何が良かったのか」まで説明してあげると、なお良いと思います。さらには誉める+課題を挙げることも重要です。この場合は「次も頑張ろう」とモチベーションにもつながります。

吹奏楽団は指揮者の振りで演奏者の音の強弱やスピードを調整します。コーチングには指揮者のような役割も重要です。修正すべき点は挙げてあげてください。ただし「いやいやこれは」と否定から入るのではなく、「ありがとう、ただね…」と相手を認めた上で修正してあげると聞き手側はすんなり理解できると思います。

これまで挙げた3点は決して難しいことではないと思います。全てにおいて必要なのは「配慮」です。相手も人間です。相手をまず理解してあげることがまずコーチングの第一歩目です。自分がされたら嬉しいことはしてあげるべきだし、されて嫌なことはしないことが1番です。その人にとって何が嬉しくて何が嫌かはもちろん異なりますが、コミュニケーションを通じてその人を理解していってあげてください。



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