みなさん、こんにちは!Coach Kです!
現NBA界のキングことレブロン・ジェームズ(以下:レブロン)が遂に歴代最多得点者となりました。これまでも数々の伝説を残しているレブロンがまた歴史に名を刻んだ瞬間でもありました。一方で現在のチームは今シーズンオフにラッセル・ウエストブルックやカーメロ・アンソニーなどベテランスターを獲得し、優勝候補大本命と見られていましたが、チームは26勝30敗とウエスト9位と大苦戦。優勝どころか、プレイオフ出場にも黄色信号が灯っています。
そんな現在のチームを引率するレブロンも既に37歳。通常この年齢まで現役を続けている選手はごく僅かで、更には今でもなおハイレベルのパフォーマンスを維持しているのがもう常識の範疇を超えています。
今日はそんなレブロンのこれまでの歴史、伝説についてご紹介していきたいと思います。
プロフィール
まずはレブロンとはどんな人物なのか、簡単に紹介します。
2.06cm / 113.4 kg
ウィングスパン:214cm
ポジション:SF / PF
背番号:6 / 23
生年月日: 1984年12月30日
ドラフト: 2003
愛称:キング・LBJ
2003-2010 クリーブランドキャバリアーズ
2010-2014 マイアミヒート
2014-2018 クリーブランドキャバリアーズ
2018-現在 ロサンゼルスレイカーズ
アメリカ合衆国・オハイオ州アクロン出身で地元のセント・ビンセント=セント・メアリー高校在籍時は1年生のときからハイパフォーマンスプレイヤーでチームの主力でした。学生時代から全米の人気者で大学には進学せず18歳という若さでNBAにアーリー・エントリーします。
背番号は憧れのマイケル・ジョーダンと同じ「23」でしたが、以前マイアミ・ヒートに在籍していたときは永久欠番で着用できなかったため「6」を着用していました。ロサンゼルス・レイカーズ移籍後も「23」を着用していましたが、2019年にアンソニー・デイビスが加入してからは「23をデイビスに譲りたい」と背番号変更を示唆するようになり、2021-22シーズンから再び「6」を着用しています。アメリカ代表として戦った時もユニフォームは「6」でしたね。
ポジションはスモールフォワードですが、、ルーキーシーズンにはポール・サイラスヘッドコーチによってポイントガードとして起用され、現在では時にセンターとしても起用される超オールラウンドプレイヤー。
NBA史上最高のバスケットボール選手の1人とされており、その偉大さからマイケル・ジョーダンと頻繁に比較されることが多いため、しばしば議論の的となっています。こちらについては後ほど「GOAT論」で触れさせていただきます。。マイアミ・ヒートとクリーブランド・キャバリアーズでプレーした2011ー2018シーズンにおいて、史上6人目となる8年連続でNBAファイナルに出場しており、NBA史上初の異なる3チームでのファイナルMVPを受賞しています。
これまでに、4回のNBAチャンピオン、4回のNBAファイナルMVP、4回のNBA最優秀選手賞、18年連続NBAオールスターおよび17年連続オールNBAチーム選出、2回のオリンピック金メダルなどを獲得し数々の最年少記録、歴代記録を更新している将来殿堂入りの席は確保されていると言っても間違いないでしょう。
凄さ
じゃあそんなレブロンはどこが凄いのか。挙げればキリがないですが、厳選した3つを紹介します。
①身体能力
②徹底した体調管理
③数々の挫折を力に変える精神
こんなところかなと思います。
①身体能力
パワー、スピード、ジャンプ、瞬発力、判断力、これら群を抜いて優れているのがレブロンです。体格からは想像できないようなスピードとジャンプ力、そしてフィニッシュ時にはパワフルに挑んでくるレブロンはもはやゴリラです。トップスピードで彼にぶつかられたら一般人の私たちは間違いなく交通事故レベルの衝撃を受けると思います。
バスケットボールをやる前はアメリカンフットボールをしていたレブロンはあまりにも体が大きく、スピードにも優れていたため、対戦相手に出生証明を求められたこともあったとか。きっとバスケットボールではなく、アメフトを続けていても優れたプレイヤーになっていたことでしょう。
②徹底した体調管理
レブロンは長丁場のシーズンをベストな状態で挑めるように、食事、睡眠、トレーニングに他の選手とは比べものにならないぐらいかなりのお金をかけています。体のケアに年間約1億6000万円(150万ドル)もかけるほどだそうです。
・専属のトレーナー・シェフ・セラピストをつける
・徹底したワークアウトの実施
・液体窒素の入った冷凍室でのケア
・加圧装置や電気治療でのケア
これだけの費用をかけて取り組んでいるからこそ、歳を重ねてもハイパフォーマンスを維持できる一つの理由なのかもしれませんね。まあこれだけお金をかけれるだけ財産があるわけですから、わたしたちに同じことをしろって言われても無理な話ではあるですけどね。。。笑
③数々の挫折を力に変える精神
レブロンはNBAのキャリアをスタートさせ、順風満帆かと思いきや、さまざまな挫折があったといいます。
ルーキーシーズンは実は輝かしいスタッツを残す一方、チームメイトはそんなレブロンをよく思っていなかったそうです。嫉妬心からでてくるものなのかもしれませんが、練習中にはたくさんイジメを受けていたそうです。それらに苦しい思い出があるレブロンは、自身の辛い思いを後輩たちに経験させたくないという思いから、とにかく仲間を大事にするリーダーになっていったのです。
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そしてヒートへの移籍問題では、全米がレブロンに激怒しました。NBAの顔だったレブロンはこの一連の出来事で一気に悪役となったのです。当時全盛期のウェイド、ボッシュと共にBIG3を結成し、「世界で1番簡単に優勝できる道を選んだ情けない男」とレッテルを貼られました。どの会場にいってもブーイングの嵐で、メンタル的には大変厳しい時期を過ごしていたことでしょう。
優勝するつもりで移籍してもファイナルの大舞台では普段のパフォーマンスができずに「勝負所に弱い」男とも言われていました。マイケル・ジョーダンやコービー・ブライアントはゲーム終盤、僅差での展開の場合は己のショットで勝利をもたらすビッグショットを打っていましたが、レブロンは味方にパスを捌く「チキン」でした。
しかしそれらの逆光を跳ね除け、ビッグショットも決める、そしてゲームの大事な局面では結果を残せる男に変貌を遂げ、見事移籍2年目でキャリア初優勝を手にしました。その翌年も優勝して2連覇を達成したのですが、3連覇は達成できずチームは解体。ここからまたレブロンの試練は始まるのでした。
ヒートでの4年間が終わり、次の移籍先は故郷クリーブランド・キャバリアーズ。生まれ育った故郷に優勝をプレゼントしたいという願いを込めて、再び戻ってきたのです。あれだけ非難されていたレブロンが戻ってくる決断をしたのはかなりタフなものだったと考えられます。
キャバリアーズ在籍時にいつも立ちはだかるのはステフィン・カリー率いるゴールデンステイト・ウォーリアーズ。黄金期に突入していたウォリアーズとは毎年のようにファイナルで戦うライバル関係でありました。移籍1年目は相棒カイリー・アービング、ケビン・ラブが怪我で悩まされ、孤軍奮闘しましたが、結果はウォリアーズの優勝で終わりました。翌年、ファイナルはまたしても同カード、1勝3敗の窮地に立たされ誰もがウォリアーズの2連覇を予想していました。しかしレブロン率いるキャバリアーズは歴史的快挙を成し遂げクリーブランドに初優勝をもたらしたのです。
喜びも束の間、なんと翌年のオフシーズンに最強スコアラーケビン・デュラントをウォリアーズは獲得。そして迎えたファイナルでは圧倒的チームバスケットに最強の「個」が加わったウォリアーズに成す術なく敗退、その翌年も敗退と、いつも優勝の前に立ちはだかるウォリアーズに1度しか勝てずに終わってしまったのです。
GOAT論
人間は検証もできな夢物語を語りたがる性質がある生き物ですが、「レブロン、ジョーダン、コービーで1番は誰か?」というGOAT論は常にバスケットボールを愛するファンの中では議論になっています。
やっぱりその中で比較材料となるのが優勝回数。ジョーダンは6回、コービーは5回、レブロン4回とこれだけ見れば1番はレブロンではないでしょう。
個人の意見としてはレブロンは1人では勝利に導くことができない男だと思っています。優勝を収めたときはいつも優れたサポーティングプレイヤーがいました。ヒート時代はウェイド、ボッシュ、キャバリアーズ時代はアービング、ラブ、レイカーズはデイビス。ジョーダンとコービーにもそれぞれ相棒がいたのは間違いないですが、レブロンをこの2人と比較するにはテーブルが違う気がします。
ジョーダンはバスケットボールを人気にした神様、その思いを継承したコービー、更なる次元にもっていったレブロンとそれぞれのキャリアの過ごし方と歴史の刻み方も違います。終わりなき論争であるのは間違いないですが、私はジョーダン、レブロン、コービーの順位で落ち着きますね。
でもレブロンファンの人には申し訳ないのですが、そこまでレブロン好きではないです。
結局今のレイカーズを作りだしたのはレブロンだと思います。人事に口を出し、トレードデッドライン後のレブロンのウォリアーズと戦う姿は明らかに何もトレードが起こらなかったことによる失望感が滲み出ていて、リーダーとしてあるべき姿ではなかったと思いました。ディフェンスもしないし。
もうキャリア終盤に差し掛かっているレブロンがもう一度優勝するチャンスは正直ないのではないかとも思います。
それでもキングことレブロンが引退するまでの間にNBAに残してくれるであろう意志はきっと後輩たちに何か影響を与えてくれるのではないかと思います。私たちが彼のような生きる伝説をリアルタイムで見れるのは大変貴重です。これからのレブロンの勇姿を見届けたいと思います!
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