期待はずれのレイカーズ。後半巻き返しは可能なのか?

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10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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みなさん、こんにちは!Coach Kです!

今日は昔から愛してやまないNBA、ロサンゼルス・レイカーズについて書いていきたいと思います。
コービーブライアントがキャリア20年間生涯を捧げた超スーパーチーム。しかし今シーズン期待を大変裏切る内容でもあり、ファンとしては大変悔しいシーズンとなっております。
そもそも2021-2022シーズン前のレイカーズは優勝候補大本命でした。なぜならばオールスターゲーム出場9回、通算トリブルダブル回数歴代1位のスーパースターラッセル・ウエストブルックを獲得したからに違いありません。非常に恵まれた身体能力の持ち主であり、相手を置き去りにするスピードスターであり、レブロンの依存度が高いレイカーズにとって、レブロン依存からの脱却にはもってこいの選手であると期待で胸が膨らんでいました。
しかしシーズンの折り返し地点を過ぎても25勝28敗ウエスト9位と開幕前に思い描いていた青写真は白紙に戻っている状況です。

私は、レブロンと一番マッチするのは正直ウエストブルックと思っていたんです。なぜならば、レブロンが作ったスペースに切れ味鋭いウエストブルックが合わせることは正直アンストッパブルと考えてました。でも全然ウエストブルックが動かない。w
そこお前じゃないだろ!というタイミングでのプルアップ3ポイント、ハリバックしないディフェンス、ポイントガードなのにターンオーバーだらけ。自分の見る目のなさに嫌気が差してしまうぐらい噛み合ってませんでした。

なぜウエストブルックを初めとするレイカーズは今季苦戦しているのでしょうか。

ウエストブルックの長所が全く出ていない

ウエストブルックの最大の長所といえば爆発的なスピードで一気にリングまでいけるアタックでしょう。しかし今季はトランジション攻撃で圧倒的な脅威を見せつけれるまでに至っていません。それもベテラン勢が大半を占める「高齢カーズ」ではウエストブルックの最大の長所を生かすには難しいことはシーズン前から分かりきっていたことです。ゲームの大半はピック&ロールから始まるウエストブルックのオフェンスですが、しかしこのエントリーから0.82Pしか獲得できていない数字が出ていることから、システムとマッチしていないのは誰の目でも明らか。デイビスやデアンドレへのロブパスを見れば、決して球離れが悪いようには見えませんが、自身のアタックは非効率で非常にチグハグ。ウエストブルックがシステムに慣れるようにこれまでと違うスタイルを構築するか、ウエストブルックにコミットするシステムにでも変更しない限り、この問題は解決しなさそうです。

優勝を支えた優れたディフェンダーの度重なる放出

2019-2020シーズンの優勝は間違いなくレブロンとデイビスがいなければ成し得なかったものですが、逆に2人だけでは優勝はできなかったはずです。あのシーズンはクリエイティブなオフェンスを持っていたわけではなかったですが、チームが大きく崩れないディフェンスがありました。それを支えていたアレックス・カルーソ(シカゴ・ブルズ)やケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(ワシントン・ウィザーズ)を放出したのはめちゃくちゃ愚策だったと思います。加えて成長著しかったカイル・クズマ(ワシントン・ウィザーズ)なども含めて、これから下り坂であるウエストブルックを獲得するためのトレードにメリットがどこにあったのか。2020-2021シーズンのレイカーズはプレイオフファーストラウンド敗退に終わってしまいましたが、コアメンバーがそのまま残っていれば今シーズンも十分に戦えていたんじゃないかと思います。
今シーズンのレイカーズはディフェンス失点平均118.5で27位。もともとディフェンスが苦手なウエストブルック、カーメロなどが大きく足を引っ張っています。ディフェンスキャラのブラッドリー、アリーザ、ハワードも年齢の影響からかイマイチパッとしません。個人で優れたディフェンダーがいてもやはり組織で守るマインドを今すぐ構築しなければいけないでしょう。

試合をこなしても減らないミスの数

ウエストブルックのターンオーバー平均4.1を筆頭にチームとして未だにもったいないミスが続いています。レイカーズのような1人スーパースターを獲得するために大金を払うチームは、それを支えるコアメンバは1年でガラリと変わることも少なくないでしょう。優勝したメンバーから残っているのはレブロン、デイビス、テイレン・ホートン・タッカーのみ。ケミストリー、システムの構築を毎年変えなければいけないのはかなり苦労するはずです。それに加え今季は「個」が強烈のウエストブルックがフィットするのはまだまだ時間がかかるでしょう。
ちなみに今季のチームの平均ターンオーバーは14.7。多過ぎです。

改善しても優勝候補はほぼ不可能

もちろんウエストブルックだけが悪いわけではないように思いますが、主犯格であるのは間違いないでしょう。しかし個人的には昨季ワシントン・ウィザーズをプレイオフ出場絶望の状態から快進撃を支えたウエストブルックはきっとシーズン終盤にアジャストしてくれるのではないかと期待しています。
今季のレブロンは年齢を感じさせないプレーを連発させており絶好調です。現在怪我している膝の具合が心配ですが、ずば抜けたIQを兼ね備えているキングは間違いなく爆発してくれるでしょう。怪我明けのデイビスも状態は良さそうですし、まだこの3人が一緒にプレイしている時間が短いのが今後の向上の余地を感じさせます。下位でシーズンを終えた場合、ポストシーズンではきっとダークホース的な存在であることは間違いないでしょう。誰も本気レブロンと戦いたいなんて思わないはずです。シーズン最初に思い描いていた支配的なチームには程遠いですが、危険なチームまでステップアップしていくことはあり得ると思います。しかしこれは既に優れているチームも同じことです。今より更に強烈なチームを他のチームも作り上げていくはずです。既に負け越しているレイカーズが今の上位チームに食い込んでいくのは、劇薬でもない限り難しいのではないでしょうか。まだまだ伸び代十分な若手チームなら爆発力に期待できますが、高齢カーズにはその着火剤が何になるのか…。

レイカーズはどうすべきか

ぶっちゃけ批判ばかりしてみても面白くないので、私が今のレイカーズならどうするか考えてみました。まずウエストブルックはシックスマンにします。スタートはエイブリ・ブラッドリー、テーレン・ホートン・タッカー、レブロン、スタンリー・ジョンソン、デイビスのラインナップにします。ディフェンシブなブラッドリー、ジョンソンで最初のイニシアチブをとれるディフェンスを確立し、個でも突破できるタッカーに何でもできるレブロン、デイビスと手堅い感じでいきます。
そこでもう何も気にしなくていいからジャンジャン暴れるウエストブルック、カーメロでセカンドユニットのオフェンスを率いて、マリク・モンクの得点力、ユーティリティプレイヤーのオースティン・リーブス、頑張れドワイト・ハワードって感じで出だしの状態を維持、爆発してくれればラッキーな感じでいくでしょう。
勝負所はスタンリー・ジョンソンの代わりにレブロンを4ポジにスライドさせ、モンクを入れて守備もできる、攻撃もできる布陣にしたいです。

大型契約のウエストブルックのプライドをズタボロにしてしまう非情な決断ではあるかもしれませんが、これぐらいの勇気ある決断が必要になってくるかもしれません。

私はずっとレイカーズのファンです。ずっと応援してます!何とか今季コービーのマンバ・メンタリティを胸に一矢報いてほしいと強く願います!
トレードで下手に動かなくていいから選手信じてください!フロント!



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