【マンガ】モンキー・D・ルフィーから学ぶ「チームリーダー論」

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10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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今更ながらNetflixでハマり始めたアニメ「ワンピース」。
遅すぎと言われることは百も承知ですが、「話が長い」という理由と、友情を中心に描かれた冒険の物語ってことで、どうせ「ワンピース」ってのは冒険の最中に様々な困難を乗り越えた仲間たちのと「絆」じゃねーの?っていう冷めた自分がいました。
はい、すいません。

今日はその「ワンピース」の主人公から学ぶ『チームリーダー論』についてご紹介していきたいと思います。

ワンピースとは

物語の内容は、以下の様な感じです。

かつてこの世の全てを手に入れた海賊王ゴールド・ロジャーが遺した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐり、幾多の海賊たちが覇権を賭けて争う大海賊時代。そんな時代に生まれ、幼い頃の命の恩人である海賊赤髪のシャンクスに憧れる少年モンキー・D・ルフィは、「ゴムゴムの実」という悪魔の実を食べてゴム人間となり、その副作用で泳げない体になりながらも、海賊王を目指して仲間と共に冒険と戦いを繰り広げていく。

スクラム

ワンピースは「スクラム開発」に似通った部分があるなと、個人的に私は思いました。
「スクラム開発」とは、少人数のチームに分かれて短期間で開発を行う手法です。スプリントと呼ばれる一定期間ごとに機能単位で開発を行います。
ラグビーの試合再開の型である「スクラム(scrum)」が由来です。集団で力を合わせることを意味します。スクラム開発も、ラグビーのスクラムのようにチームが一丸となった開発を行う点が特徴です。

スクラムのチーム人数は3~10人程度が目安です。メンバーに役割を設定して開発を行います。リーダーやマネージャーなど牽引する役割も設けられますが、1人に責任を押し付けることはありません。メンバー各自のセルフマネジメントが重視される開発手法です。

このスクラムには重要な3つの柱があります。

・経験主義 :実際の経験をもとに、繰り返し改善する。
・自己組織化:指示待ちではなく自分たちで決める。
・信頼   :メンバーを信頼する。透明性を保つ。内外から信頼される。

麦わら海賊団は、幾多の冒険を繰り返してきて、冒険で学んだことを次の冒険で活かしていくのは、【経験主義】と言えるでしょう。 麦わらの一味は、ゾロ、サンジ、ナミなど指示待ちではなく自分たちで動くことのできる【自己組織化】されています。そして何よりも船長ルフィを皆が信頼し、そのルフィも以下のセリフのように仲間達を信頼しているのです。

おれは剣術を使えねェんだコノヤロー!!! 航海術も持ってねェし!!! 料理も作れねェし!! ウソもつけねェ!! おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!

なぜ活気ある組織であるのか

麦わら海賊団はいつも皆が楽しそうで、仲間達を助け合う良い組織です。それは何故維持できるのでしょうか。信頼感、それぞれが主体性があること他に、こんなことも関係しているのではないかと思います。

◆各々ビジョンが明確
それぞれ個性あふれたメンバーが揃ってますよね。麦わらの一味のメンバーは、各々ゴールが明確です。ルフィの最終的なゴールは、海賊王です。ゾロは「世界一の剣豪」、サンジは「オールブルーを見つける」などメンバーのゴールも異なりますが、ルフィの海賊王というゴールに対し、利害関係が一致するため仲間になったと言えるでしょう。

◆宴が大好き
ワンピースでは、物語に一区切りついたら必ず宴が行われます。これは作者が「戦いの後には仲間たちとの楽しい宴が始まる」といった制約を設けていると語っており。戦いと宴はセットとなっています。前回のブログでも書かせていただきましたが、私も「プロジェクト」と「打ち上げ」はセットだと思っており宴が無いと締まらないと思ってます。

ルフィのリーダーシップ

具体的にルフィはどんなリーダーシップを発揮しているのか見てみましょう。

◆強引すぎる
以下のセリフは、ルフィが船医になるチョッパーを誘うときのセリフです。
チョッパーは、仲間になりたいんですが、あれこれ理由をつけていた時のセリフ

うるせェ!!!いこう!!!!

超強引ですね~!この時のチョッパーは、あれこれ理由は言っているんですが、それに一つ一つ答えるのは最適な答えではない場面でした。そこで、上記のセリフ「うるせェ!!!いこう!!!!」が出たわけですね。これはチョッパーがルフィーを信頼し始めたから有効になったセリフですが、信頼関係のない人から言われても、むしろ逆効果のセリフですね。

◆本質を見抜く能力が高い
アラバスタ編では国王軍と反乱軍が戦争を始める寸前になってしまい、アラバスタの女王ビビが何とかして戦争を止めようとしていた時のセリフです。

やめた!! ~中略~ おれはクロコダイルをぶっ飛ばしてェんだよ!!! 反乱してる奴らを止めたらよ…クロコダイルは止まるのか? 

プロジェクトも炎上し始めると、本質ではない問題を先に解決しがちになってしまいますが、リーダーたる者、常に本質を見抜いていかないといけないですね。上記以外にも、ルフィは本質を見抜く場面がいくつかあったりします。

ワンピースの世界では、ルフィが船長なので、本来であれば上長にあたるわけですが、上下関係などは全くありません。かといって麦わらの一味が船長を尊重していないかといえば、そんなことはなく。むしろルフィに頼りすぎていたから、最近では、さらに個人の能力を向上しようと2年間各々が修業して、組織貢献を考えています。

昔のリーダーシップと言えば、強力なリーダーの元で軍隊の様に働くといった様なイメージがありますが、ワンピースの世界では、物語毎にチーム編成が変わり、それぞれが責任を持った役割を担いプロジェクトを進めていくといった感じが、昨今のシステム開発に近い感じがします。時に強引でも、チームメンバーへの愛を注ぎ、個人の役割を最大限に発揮させる。これが近年のリーダーシップなのではないでしょうか。 皆さんもぜひ一度ワンピースを呼んでみるとワクワクできると思います。

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