「暇すぎて嫌だなあ」
「仕事は忙しい方がいいよね」
なんて意見を言う人がいますが、人間ってどうやら「もっと自由な時間が欲しいな」と思っても、自由時間が多すぎても少なすぎてもいけないようです。
UCLAの社会心理学者で、自由時間が幸福度に与える影響を研究しているCassie Holmes氏が、最近CNBCに寄稿した記事で、「『時間貧乏』になると気分が落ち込み、ストレスが増え、感情的に疲弊する」のは確かだが、逆に自由時間が多すぎると「目的意識が損なわれてしまう」と書いています。
自由時間には理想的な量がある
Holmes氏と同僚たちが発見したように、自由時間には理想的な量というものがあり、生活全体の満足度にも影響します。
この相関関係を見るために、同氏らは35,375人のアメリカ人の自由時間の平均値などの情報を含んだデータを調べました。
対象者が読書をしたり、テレビを見たり、友人と過ごしたり、あるいはただリラックスするなど、余暇活動に費やした時間を調べ、日常生活全体に対する満足度と比較したのです。
その結果、日常生活に最も満足している人は1日に2時間から5時間の自由時間を過ごしている一方、2時間未満の人はより多くのストレスを抱え、5時間以上の人は不満を抱えていることがわかりました。
同氏らが書いているように、「自由な活動に使える時間が多くありすぎると、その活動を楽しめなくなる減衰効果が見られる」ことがわかったのです。
それは、「人は快楽順応を起こしやすく、日常の苦痛だけでなく快楽にも慣れてしまう」からです。
良いものが少なすぎると、私たちは燃え尽き、不幸になりますが、良いものが多すぎると、それを特別なものとは感じられなくなり、適度な量であれば感じられたはずの喜びが感じられなくなるのです。
自由時間をどう使うかが重要
Holmes氏がアドバイスするように、自由な時間を賢く使うことで、より有意義な時間にすることができます。このことは、いつも時間に追われている人にとって特に重要です。
たとえば、ウォーキングやハイキング、フィットネスクラスなどで定期的に体を動かしたり、少し時間をとって小さな親切をしてみたり、自然の中や美術館で畏敬の念に打たれたり、愛する人と有意義な時間を過ごすことを同氏は勧めています。
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こちら面白い内容になっていますので、興味のある方は是非読んでみてください!
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