【子育て論】叱り続ける人が知らない3つの大原則

子育て

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

Coach Kをフォローする

自分の子供、学校の生徒、部活動の部員、会社の部下の教育は怒る側も怒られる側も心身ともに疲弊してしまうものです。
日々一緒に生活していて、何とかしっかりとした人に育てようとすればするほど、うまくいかず、その人の行動や欠点などが、気になるということはよくありますよね。

他人にはそれぞれの文化があり、一人ひとりのパーソナリティはみな異なります。考え方は多様であるため「こうしたらうまくいくよ」という方法が、ある人には通じても、違う人には通用しないということは必ず起こるものです。では、自分で感覚的にやればいいかというと、うまくいくときもあれば、いかないときもあります。要するに多種多様な世界で、方法論を求めても、うまくいかないことのほうが多いのが現状です。

ところが、ある程度全体に共通することがあるのも事実です。それを「原則」といいますが、原則は本質的ではあるのですが、あまりにもシンプルであるため、日々の喧噪の中で忘れ去られ、実行できずに終わってしまうことが少なくありません。

今日はその叱り続けてしまう人が忘れがちな大原則を子育ての視点から皆さんに紹介していきたいと思います。

自主的に動き出せる行動つくり

第1原則:自分とまったく同じ価値観の人はいないことを知る

いくら親子でも価値観がまったく同じであることはないということを認識する必要があります。家庭では多くの場合、親の価値観でもって子どもに対応しますが、子どもも独立したひとつの人格であって、親とは別の価値観があるのです。その不一致によって、軋轢が起こるということです。親子でぶつかる原因のほとんどは、このケースだと考えれると思います。
それには、親が子どもの良い点を見て、認めるという行動を起こす以外、解決策はないと思います。親の考えが正しいと思って、子どもにわかってほしい、変わってほしいと言い続けたとしても、親子の価値観は違うままですから、それに納得してもらうのは無理な話なのです。

第2原則:強制されたことは、やらないか、やったとしても面従腹背となる

強制されたことに対しては、人は反発することは当然だということを知ることです。特に子供は「ダメ」と言われたら逆にやりたくなってしまうもの。面従腹背という言葉があります。表面的に従っているように見えても、本心では従っていないということです。ここは注意深く見なければなりません。また、親がやれということを仮にやるとしても、「言われたことはやる人間」にはなっても、自主的な人間にはなれません。

生活習慣や道徳、倫理的問題については、「こうしなさい」と言うことはある程度必要ですが、基本的には、“やりたくなるような環境をつくる”ということのほうが、結果を考えても望ましいのです。

そのためにはどうするかといえば、ひとつの方法として「自分が楽しんで生活している姿を見せる」ことが挙げられます。どのような事実、実態でも、見方はひとつではありませんね。プラスもあれば、マイナスもあります。それを理解したうえで、親が何でも楽しんでやろう!、プラス方面から楽しもうと、自分に思い込ませるのです。

そうすると、子どもは、その雰囲気にいつしか包まれ、活動することを楽しむようになっていくでしょう。その延長線上に、勉強などのやるべき事柄の活動があります。「子どもは、親の言うことはやらないが、親がやることを真似する」ということを忘れてはいけません。

第3原則:人間には最低限の長所がある

その長所の中に、将来の仕事やライフワークの種があります。小学生の頃にはまだ見えないかもしれませんが、必ずあります。その種を見つけて、水をやり、太陽を注ぐと成長します。水とは、食事です。おいしくて健康的な食事です。そして太陽にあたるのは親の笑顔です。

子どもから遠ざかった3つのことをご存じでしょうか。それは「自然」「家族が働く姿」そして3つ目が「家庭の笑顔」といわれています。笑顔は、子どもに安心感と希望を与えることにもなります。

親の考え方を変えるしかない

親はもしかしたら、「すべて自分が悪いのだ」と自分を責めてしまうことがあるかもしれません。重圧もかかるかもしれません。それだけ子育ては本当に大変です。食事を作り、子育てし、さらには社会で働きながらの場合もあります。これだけたくさんのことを日々こなし、子どもが反抗的であったり、言うことを聞かなかったりしたら、イライラするのは当然のことだと思います。

しかし、現状を変えるには、親が考え方を変える以外にないのです。それも、今までのことは水に流すか、今後の肥やしとして処理し、今後どうすれば楽しくなるか、面白くなるかをつねに考えることに意識を向けます。

それでもうまくいかないことがあります。1人になるとマイナス方向へと思考がすぐに戻ってしまう場合は、ほかの親御さんたちとの交流を広げたり、ポジティブな人たちと積極的に交わるようにされるとよいでしょう。よい雰囲気に自分も感化されていくことでしょう。

「子供のため」という言葉

親が気をつけるべきこととは、いったい何でしょうか。
世の中には、「子どものために」という言葉だらけです。誰も傷つけないですし、当然のことのように聞こえます。

ただ、少し嘘が混じっている可能性もあります。基本的に、人はみんな「自分のため」に生きています。しかし、大人になり、親になると、それを口にしにくくなり、あまり許されることではありません。「自分のことのほうが子どもより大事です」と堂々と言える人は、あまり見かけません。

ただ、子どものためを思っているように見せかけて、「自分自身が幸せになること」だってあると思うのです。子どもが受験に受かることや、習い事でスポーツなどが上達することは、親の願いを果たしてくれて親自身の幸せになることだってあります。それが過剰になり、自己実現のために子どもを利用している側面があるかもしれません。

子供は自分の夢を請け負う存在ではないのです。子供の個性や感覚を大事にしてあげることが大事になってくると思います。



コメント

タイトルとURLをコピーしました