ロシア、ウクライナどうした?分かりやすく解説します。

教育

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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皆さん、こんにちは!Coach Kです!

最近ニュースを忙しくて見れていない人、今ロシアとウクライナの間で緊張感が高まっているのご存知ですか?
アメリカのワシントン・ポストが令和3年(2021年)12月3日、ロシアが大規模なウクライナ侵攻を計画していると報じ、令和4年(2022年)1月23日時点では、ロシアがウクライナ国境周辺に推定10万人の軍隊を展開。ウクライナは危機的状況に陥っています。
一体なぜロシアはウクライナに戦争を仕掛けようとしているのか、ロシアとウクライナの政治的情勢をなるべくわかりやすく解説したいと思います。

ロシアがウクライナを狙う理由

地政学的理由

ウクライナは東ヨーロッパの中央部分に位置し、ロシアを除けば面積ではヨーロッパの中で最も大きな国家です。
ロシアと欧州各国が争う時に必ずウクライナを通らなければならないため、戦略的・軍事的な面から見て非常に重要な地域と言えます。
元々は関係がよく、民族や宗教、言語の面で似ていて、旧ソ連時代は、15の共和国からなる多民族国家として、兄弟の様な関係でしたが、地図で見るとわかる通り、ロシアとウクライナは隣国になっています。ウクライナの東部は、ロシア語を話すロシア系の住民が多く、ウクライナの首都キエフ近郊は、ウクライナ語を話すウクライナ系の住民が多いということになります。ロシア派と欧米派と別れることにより、分裂があり、どんな世界でも派閥のようなものがありますね。

まとめると元々は友達でしたが、ウクライナの中でもロシア系のウクライナ人と欧米派のウクライナ人がいることにより分裂が起きたということになります。



農業大国

ウクライナの青と黄の国旗は青空と小麦畑を意味し、実際に「ヨーロッパの食糧庫」と呼ばれたほどの農業大国です。ロシアのように気候が寒冷な国家は、ウクライナのような国を支配しない限り、食糧自給ができないとも言われています。

思想的問題
ロシアのプーチン大統領は共産主義的思想を持っている可能性が高いと言えます。
国歌を歌詞だけ変えてソ連国歌に戻したり、「ソ連崩壊は露歴史の最大の悲劇」「スターリンは偉大な指導者だった」という発言があります。
実際にソ連時代のプーチン氏はKGB(ソ連国家保安委員会)職員であり共産党員でもありました。KGB職員になるためには共産党員でなければなりませんが、KGB退職後も平成3年(1991年)8月の共産党解体まで共産党を離党しませんでした。
当時のソ連の共産主義者の間では世界革命論という陰謀論のような思想が実際に提唱されており、その思想は徐々に否定されていきますが、スターリン政権下でも「理想」として維持され、昭和4年(1929年)時点においてもコミンテルン(国際共産主義運動の指導組織)の究極目的は世界共産主義であるとされていました。
本当にプーチン大統領が共産主義的思想を持っているとすれば、他国に干渉し侵略行為を実施する事はある意味納得できると言えます。
ウクライナはソ連崩壊時に1991年に独立した国です。
中立国の立場を主張していますが、現ロシア指示の東側地区とルーマニアやポーランド支持の西側地区で考え方が異なり政情が不安定な国なのですが、常に政権が東側よりか西側よりかで揉めています。ロシアはウクライナがアメリカよりな考え方を持つことを嫌っており、特にプーチン大統領はこのアメリカよりな姿勢を崩そうと必死です。

何故こうなった?

一言で簡単に言うのなら、ウクライナは北大西洋条約機構(NATO)に入りたい、ロシアは阻止したいーーということです。

先にも述べたように、ウクライナはかつてロシアの一部だったのに独立してからロシアと常に揉めています。ウクライナはロシアとなぜ戦争するまでに問題が発展したかといえば、アメリカを中心としたNATO(北大西洋条約機構)に近づいたからといえます。今回、ロシアがウクライナに強行的な姿勢を示して軍を進行したのはウクライナがNATO加盟を取り下げないことから挑発したものと思われます。ウクライナがNATO側につけばロシアの西側にNATO軍が集結してロシアは常に攻撃に備える必要があり、目と鼻の先の脅威といわざるをえません。また、NATOは今や30か国が加盟しておりロシアにとっては西側から邪魔な存在が拡大しており、これ以上放置するわけにはいかないのです。更にウクライナがNATOに加盟するとなることは避けたいわけですね。ウクライナは経済的には貧しい国で肥沃な土地を持ち、小麦などの生産には向いていますが、資源もなく主力な産業はありません。しかしながらヨーロッパでは軍事力は強固でありロシアにとってはNATOとの連携をすることは目障りでなりません。こうしたことからロシア軍はウクライナに向けて軍の侵攻を続けて挑発しているのです。今のところNATO軍もポーランドなどで軍を集結して目を光らせていますが、いつ戦争になってもおかしくない地域であることは間違いないといえるでしょう。

アメリカはどうするのか

ウクライナ東部における「分離主義者」による紛争は続き、1万3000人以上の死者が出ています。そんな中、アメリカがどう動くか世界が注目しています。バイデン大統領はプーチンと近く会談する予定があるそうです。バイデン大統領は、トランプ前大統領が傷つけた、アメリカと欧州の伝統的な絆を復活させようとしているのは間違いないでしょう。だから、冷戦時代から続いている「欧州の民主主義を守る」という観点から、(トランプ氏と違って)ウクライナに高い関心はもっています。しかし実際には、バイデン大統領は、熱い課題であるNATO加盟についてはあまり踏み込まなかったといい、それにウクライナの汚職や統治の問題に苛立ちをもっていると報道されています。
アメリカは、ロシア軍が国境を越えてこない限り、自分のほうから紛争や戦争をしかけることはないでしょう。

バイデン政権はやっとアフガニスタンという、国家の長年の重荷を下ろしたところで「民主主義サミット」を主宰して中露を批判しているが、これはむしろ対中国であると欧州ではみられています。ロシアにとっても、本気の全面戦争をしたらNATOに勝つとは思えないでしょうから、戦争は望まないでしょう。軍が国境を越えさえしなければ、アメリカや欧州の国々と大きな問題は起きないですし、今までの揺さぶりを続ければいいだけの話だと思います。そして北朝鮮のごとく、自国に有利な状況にもっていこうとすればいいだけでしょう。

やっぱり戦争はよくない

先日、若干戦争について触れた記事があります。コチラ⇒『新劇の巨人』から学ぶもの

そちらでも、「意見が合わない、互いの価値観をぶつける」、それが戦争ですと書いたのですが、今回もまさにそれ。どうのように発展していくのか緊張感がヒシヒシと伝わってきます。今回の件で関係のない国民が被害を被っています。国家権力者の都合により大切な命が削られることなんてあってはならないことですし、コロナウイルスのパンデミック化の中でも望ましいことではないですね。

いち早く、解決することを切に願うばかりです。



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