【教育】『ウィル・スミス事件』から考える日本人の差別的思考

キャリア

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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27日(日本時間28日)に行われたアカデミー賞授賞式で、米コメディアンのクリス・ロック(57)の顔を平手打ちする騒動を起こした米俳優のウィル・スミス(53)。自身のInstagramにて謝罪を表明し、彼自身が賞を主催する映画芸術科学アカデミー(以下アカデミー)からの脱退を発表し、その申し出をアカデミー側も受理したことで、どうやら一段落ついたようです。

割とこの事件について様々な反応がありましたが、日本人は比較的「ウィルスミス」を支持する側の意見が多かったような気がします。しかしこれは未だなくそうと努力しているけどなくせないアレが原因なんだろうなと密かに考えていました。今日はそのことについて記していきたいと思います。

そもそも事の発端は?

長編ドキュメンタリー賞のプレゼンターを務めていたロックは壇上で、「次は『G.I.ジェーン』の続編を楽しみにしているよ」と、短い髪形をからかうようなジョークを飛ばし、妻のジェイダを侮辱しました。「G.I.ジェーン」は丸刈りの女性兵士を描いた97年公開の米映画です。その侮辱に激怒し客席にいたスミスが突然、ステージに上がってロックの元に向かい、頬を強く平手打ち。米メディアによると、ジェイダは脱毛症に悩まされ、昨夏ごろから短髪にしており、ロックの発言後、表情を険しくする様子が映し出されていたのです。

なぜ日本人はウィル派が多かったのか

「愛するパートナーのために頼もしい」
「侮辱されて怒るのは当たり前」
など日本人の反応はどちらというとスミスに対して肯定的な意見が多かったのです。

しかし冷静に考えてみてください。
自分の子供がネタにされ殴ったのであれば、まだ理解はできますが大人の女の人を男の人が守らなければならない女の人の代わりに男がし返さなければならないという思考を持っている人は差別的思考から生まれる考え方なのではないでしょうか。
女の人での男の人を殴ろうと思えば殴れるわけなのですが、女の人は弱いから男が代わりに殴らなければならないという解釈している人は、危険だなと思います。あれを男性がやることが正しいと思うのは、わりと日本人は多いようです。
差別ダメだよねって言っていても、差別的思考からスミスを擁護している人が存在する日本では、男女差別がなくなるのはまだまだ先の話でしょう。
皆さんの身近にも気にしていないだけで差別は溢れています。

力は仕事は男がやってくださいなんて平気で言う人いませんか?逆も同じで細かい作業は女性で、なんて言う人もいるでしょう。
レスリング世界王者の吉田沙保里さんに向かって力仕事はしないで細かい作業やってください、なんて言えますか?
こんな感じで世の中は差別思考の中から自然と世の中成り立っているのです。

もちろん人の見た目を笑いにするクリスも決して褒められたものではないですよ。しかし、それを差し引いたとしても、身体的および言葉の暴力は、いかなる状況であっても決して許されることではないのです。
しかも、路上やどこかの店で起こった小競り合いなどではなく、アカデミー賞という93年の歴史と伝統を持つ栄えある場で、全世界に生中継されていました。
だからこそ、「ウィルはなぜ退場させられずにあの場に居座ることが許されたのか?」という疑問も持つ人もいるわけです。主催者側はウィルに退場を促したようだが、彼は拒否したといいます。
嫌な思いをしたのは間違いないです。しかし嫌なことがあったときに自分の感情がコントロール出来ない人の思考は子供と一緒です。いくら嫌なことがあってもやってはいけないことはやってはいけないのです。

暴力について考える

今回怒って暴力を振るったスミスがやってしまったことは確かにいけないことです。
しかし別ではクリスを擁護していいわけではありません。クリスのやってしまったことは「言葉の暴力」です。
同じように人を傷つけてしまう凶器なのです。
皆さんが普段何気なく発しているセリフはある人を傷つけているかもしれません。

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