赤ちゃんの頃から実に効果的に「脳」と「心」をぐんぐんと育てる重要な役割を担っている『読み聞かせ』。
皆さんは言葉がどうせ通じないからと言って、疎かにしていませんか?
子どもの脳は、0~6歳くらいの間で一気に急成長するといわれています。見たこと、聞いたこと、体験したことを感覚的にどんどん吸収していくのです。
今日はその『読み聞かせ』がどれだけ子どもに影響を与えるかを紹介していきます。
「聞いたこと」が“いちばんに”子どもの語彙になっていく
「聞いたこと」が、いちばんはじめに子どもの中に語彙として蓄積され、発語へとつながっていきます。
つまり子どもたちが言葉を深めていくのに、読み聞かせの効果はとても大きいといえます。
たとえば、バナナを食べたことがない赤ちゃんにバナナを見せても、どんなものなのか想像ができません。しかし、絵本の中で「バナナは甘いね」「バナナは黄色くて長いね」というお話を聞くと、子どもはまるでバナナを食べたかのような“疑似体験”ができ、子どもの中に「バナナ」という概念が生まれていくのです。
このように、たくさんのお話を「聞かせてあげる」ことは、子どもの脳にたくさんの言葉を蓄えることができ、そして脳の発達の観点からもベストタイミングだということから、幼少期の読み聞かせは、子どもの脳を育てるのにとても最適といえるのです。
子どもの個性を大切にしてあげられる
いろいろな絵本を読んであげる中で、子どもをよく知ることにもつながっていきます。
たとえば、
●どんなことに興味があるのか?
●物語のどんなシーンで感動するのか?
●物語のどんなシーンで集中するのか?
●登場人物の中でどんな人物が好きなのか?
など、読み聞かせの最中は、子どものいろいろなところを観察できる絶好のチャンス。子どもが好きなこと、得意なこと、興味があることは、その子自身の個性や才能を伸ばします。読み聞かせの中で、それらをキャッチして大切にしてあげられる関わりがしたいですね。
“自己肯定感”が高まる
大好きな人と肌を寄せ合い、大好きな人の声で読み聞かせをしてもらうという経験は、子どもにとって「大切にされているんだ」という実感につながり、それは、長い間にわたって記憶に刻まれていきます。
そしてその記憶は、子どもがいろいろなことにチャレンジしたり、失敗してもくじけない柔軟な心を育んだりするための、大切な土台になります。「たくさん愛されている自分だから、チャレンジしてみよう」「大切にされているんだから、失敗しても大丈夫」というように。
幼少期は特に、親子の愛着関係を形成していく大切な時期。どんなふうに、子どもに愛情を伝えたらよいかわからないママパパも、絵本の読み聞かせならかんたんにできるはずです。
小学生からでも読み聞かせは遅くありません。
実は、中学生や高校生でもうれしいもの。文字が読めるようになったからといって、やめてしまう必要はないのです。読み聞かせは続けることが大切。ぜひ、今からでも始めてみてくださいね。
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