皆さんは、子供と接する機会は多いですか?ご自身の子供だけでなく、仕事柄子供と接する機会でも構いません。
大人になってしまうと忘れることがあります。それは、子どもは「子ども扱い」をされると怒るということです。
あなたが子どものとき、大人からされたらウザかったことがたくさんあったはずです。
しかし、そんなあなたも、大人になると昔の記憶がなくなってしまって、子どもに向かって「子ども扱い」をするようになります。
その中でも、「絶対にやってはいけないこと」があるので、それについて述べましょう。
「ちゃんと約束通りにする」
マシュマロテストという実験があります。
子どもにマシュマロを1つ渡し、「これを食べてもいいけど、食べるのを我慢したら後でもう1つあげるね」と言って、15分間いなくなります。
戻ってきたときに、マシュマロを食べている子どもと食べなかった子ども。
その2通りの子どもたちのその後の人生を追ったら、我慢できた子のほうが収入が高くなっていた。という実験です。
その後、この実験は「我慢」ではなく「親の経済環境」が要因であることが判明したりするのですが、ここで大事なポイントが1つあります。
それは、戻ってきた親が「ちゃんと約束通り、もう1つマシュマロをくれる」ということです。
世の中、貧しい家庭もあります。
しつけのために、「宿題やったらおもちゃ買ってあげるから!」とか、「言うこと聞いたらゲームやってもいいから」などと、子どもと「小さな約束」をする場面があると思います。私はしませんが。
ただ、この「小さな約束」を守らない親も多くいると思うのです。
大人から見ると、「まあ、子どもなんて気にしないだろう」と思い込んでいますが、子どもからすると大ごとであり、そういった自分にご褒美が発生する約束事はよく記憶しているものです。
「小さな約束」を守ってくれなかった体験をした子どもは、「将来に期待しないほうがいい」「どうせ裏切られる」という諦めの感情を学びます。
「期待」ができるように育てる
教育の目的は、未来を信じられるように育てることです。
もちろん、勉強も大事だと思いますが、それよりも、「いま頑張っておけば後で楽になる」ということを根本的に信じられるかどうかのほうが重要です。
それを信じ込めせるためには、子どもとの「小さな約束」を守らないといけません。
どんなに事情が変わったり、金銭的にケチだとしても、言ったことはちゃんと守る。
そんな、子どもを「子ども扱い」しない大人が、いい親だったりすると思います。
子供にとって親の影響力は絶大
子どもにとって親というのはとてつもなく大きな存在。特に、幼少の子どもほど、親の影響力は大きいんです。
子どもにとって、人生で一番最初の人間関係が、親との関係ですからね。
その一番最初の人間関係を信じることが出来ないと、子どもの人生に後々まで影響を与え続ける事さえあるんです。
どういう事かというと、子どもが親を信じられないと、その子の人間関係の土台が「不信」で固められるという事です。
親という最初の人間関係が不信で固められれば、子どもがその後の人生で出会う人間関係も、「不信」が根底にある人間関係になってしまう。そうして、だんだん人を信じれなくなっていき、対人恐怖にまで陥ってしまうかもしれません
約束を守る事の大切さって、親子の間だけのものではありませんよね。人間関係すべてにおいて大切な事です。
親が子にしてはいけない事って、実は他の人にもしてはいけない事なんです。
自らの行いや言葉を意識し、その影響を考えながら生きていかなければと思い、自分の身を改めて生きましょう。
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