【アニメ】「卑屈人間になっている人」が読む・見るべき『はじめの一歩』

アニメ

10歳からバスケットボールをはじめ、日本一を2度経験。
プレイヤーとしての夢は病気の影響により断念したが、「成長過程にいる男たちを、いっぱしの男にしてやりたい!」という思いを胸に、バスケットボールコーチしてます!また大学事務職員として教学マネージメントを担当。リアルな観点から「教育」「子育て論」「コーチング」などについて情報を発信していきます!

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目標に向かって、高いモチベーションを維持して仕事に臨み続けたいものですが、ミスや伸び悩みが原因となって、ときには「自分には才能がないんだ」「僕(私)にはこの仕事が向いてないのかな」と自信を失くすこともありますよね。
また現役アスリートの人も、「どうせ俺なんて試合出れない」「試合に勝てない」と逃げ腰になっている人いませんか?
自信がない状態で働き続けても良い仕事はできませんし、負けることが前提となっているメンタリティで試合に挑んでも勝てません。
そんな「スランプ状態」は一刻も早く低迷期を抜け出したいもの。 しかしなかなかどうしたらいいかわからないと悩んでいる人も少なくないはずです。
ということで今回は、そのような不調な時期を抜け出すきっかけ作りをお手伝いすべく、“一見すると才能がない最弱主人公”が健気な努力や強い信念で奮闘し、活躍していくマンガ作品「はじめの一歩」を紹介していきたいと思います。

“できるまであきらめない精神”

スポ根マンガの金字塔的作品でもある『はじめの一歩』は、いじめられっ子だった主人公・幕之内一歩が、ボクサーとして成長していくストーリー。1989年から続く長期連載作品でテレビアニメ化もされています。

釣り船屋を女手一つで営む母親を手伝いながら高校生活を送る一歩。温厚な性格が仇となってか、不良たちにいじめの的にされる日々を送っているのでした。
そんなボクシングとは無縁な一歩が、なぜプロボクサーの世界を目指すことになったのでしょうか。

それはある日の放課後の出来事。いつものように不良グループに絡まれ、太刀打ちできない一歩は、偶然通りかかったボクサーの鷹村守に助けられます。俊敏な動きで不良たちのパンチをかわした鷹村が手に握っていたのは、なんと、不良たちの学生服から一瞬で奪ったボタンだったのです。

鷹村とのひょんな出会いをきっかけに、“強い人の気持ち”に興味を持った一歩は、自身の“生まれ変わり”を夢見て、プロボクサーに憧れ日々奮闘していく物語です。

もともと才能があったわけではない一歩は、すぐに「超ド素人が簡単にプロになれるほど甘い世界ではない」という壁に直面します。
しかし一歩は、自身の“弱さ”を悲観したり恥かしがったりすることなく、“どうすれば壁を乗り越えられるか”とがむしゃらになって考えて、日々練習に打ち込むのです。不良たちにいじめられ、何も抵抗できない自分を情けなく思っていても、ボクシングを通じて“強さ”を身に付けられることができれば何かが変わるかもしれない、そんな希望が彼の心を前向きにさせていたのかもしれません。

連載スタート時はいじめられっ子で最弱のようにも見えていた一歩が、どんな試練にもどんな挫折にもあきらめずに何度も立ち上がり、強さの象徴とも言えるプロボクサーとして大成していく姿。その姿が、きっと「自分には才能がないんだ」「僕(私)にはこの仕事が向いてないのかな」と落ち込んでいるあなたの背中を押してくれるのではないでしょうか。

努力した者が全て報われるとは限らん。しかし! 成功した者は皆すべからく努力しておる

主人公の一歩にボクシングを始めるきっかけを与えた鷹村守が初めて世界タイトルマッチに挑む直前の控え室でジムの会長である鴨川源二に言われた一言です。

『努力した者が全て報われるとは限らん。
しかし! 成功した者は皆 すべからく努力しておる』

想像を絶する減量の中、決して手を抜くこともなく「ボクシングにだけは・・・・ウソをつきたくねえんだ」と弛まぬ努力を重ねてきた鷹村。

それでも世界王者ブライアン・ホークとの戦いは7-3で不利と予想されていました。
敗れてしまうかもしれない。歯が立たないかもしれない。
しかしその努力の積み重ねがなければ、勝利への可能性を見出すことも、リングに立つことさえも出来はしない。

努力とは、大きな成功=勝利を実現する絶対必要な武器であると鴨川会長は語っているのです。

そしてこれはどのジャンルでも言えることではないかと私は思うのです。
たしかに自分の才能を信じ続けることは難しいことです。多かれ少なかれ自分の才能を疑ったことはあるでしょうし、あるいは自分には才能がないと認めている人もいるでしょう。

日本では「潔い」という表現がありますが、しぶとく食らいつくよりもスパっと諦めることの方がよいという風にその言葉を捉えてしまう人もいるかもしれません。

しかし、もし本当に才能がないのだとしたら、そこで諦めてしまっては差がつく一方です。勝ちたいと思うのならば、才能の差を感じた分だけ努力で補う他に方法はありません。人より努力が必要ならば、人より努力をすればいいだけのこと。

才能という言葉をあきらめる理由に使うようなことはせず、才能がないからこそしぶとく、諦めず努力を続けていく必要があるのです。

人生は長い冒険です。冒険は常に危険やトラブルが潜んでいきます。その困難に逃げずに向き合い、突き進んでいくことが成長、成功に繋がるのです。

諦めそうになることも当然あります。しかしそこで歩むことをやめるのかどうかで、あなたの未来は変わって行くかもしれませんよ。

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